「小さなSOS受け止めたい」 五島にフリースペース 不登校、いじめ… 新たな「居場所」へ

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「フリースペースつくしんぼ」の運営などについて話し合う草野さん(右上)ら=五島市三尾野1丁目、福江総合福祉保健センター

 小さなSOSを受け止めたい-。五島市に今月、不登校や引きこもり、いじめなどに悩む子どもたちを受け入れる「フリースペースつくしんぼ」が開設された。かつての当事者やその親、相談支援に詳しいメンバーらがボランティアで運営し、電話や面会で相談に応じる。学校と自宅以外に過ごす場所が少ない離島で、新たな「居場所」づくりを目指す。
 市内では現在、国と県の委託を受けたNPO法人が運営する「五島若者サポートステーション」(五島サポステ)が、仕事や通学ができない15~39歳の就労支援などに取り組んでいる。一方、14歳以下については、市教委が学校外で不登校者を支える「教育支援教室」などがあるが、民間の支援活動がほとんどなかった。
 そこで、五島サポステ副総括コーディネーターの草野久幸さん(65)が、サポステの元利用者や支援者らに呼び掛け、年齢制限を設けない支援組織の設立を提案。草野さんの他に7人が「フリースペースつくしんぼ」の支援メンバーとして参加した。いずれは引きこもりなどの子どもがいる親同士が悩みを共有する場もつくりたいという。
 草野さんらは日中、福江総合福祉保健センター(三尾野1丁目)2階の五島サポステに常駐。「サポステとして、年齢にこだわらず切れ目のない支援を行うため、誰もが自由に滞在し、相談しやすい場にしたい」として、小中学生の来所も歓迎する。フリースペースの支援メンバーが集まる定例会は、同センターで毎月第3水曜日午後6時半から。その場でさまざまな悩みも相談でき、次回は来年1月15日の予定。
 草野さんは「家で1人でゲームをするよりも、まずはフリースペースで誰かと一緒に遊んでほしい。子どもたちの選択肢を増やしたい」と話す。問い合わせや相談は草野さん(電090.1191.3292)。