年男インタビュー 滝沢太将(バサジィ大分)「存在価値を示す1年になる」

 2020年はスポーツの祭典・オリンピックイヤー。今年を正念場と位置付ける年男アスリートに新年の抱負などを語ってもらった。第2回はバサジィ大分の滝沢太将。今季、名古屋オーシャンズサテライトから移籍したドリブラーは、切り札として活躍。5季ぶりにプレーオフ進出を決めたチームの勝利に貢献した。年末年始の休暇を返上し、11日から始まるプレーオフに向けて準備に余念がない。

Q:移籍1年目となった今季は“切り札”として、得点が欲しい場面で起用されることが多いですが、これまでのパフォーマンスはいかがですか?

 個人的にはまだまだチームに貢献できていないと思っています。試合に絡むことはできていますが、二桁得点に届いていません。自分は攻撃的な選手なので、チームが負けているときや、勝ち越したいときに試合に出ることが多いのですが、チームを助けるプレー、得点につながるプレーをもっとできなければ存在価値を示すことができない。ドリブルで相手を抜き去り、個の力で得点できるようなプレーを増やしたいです。

 

Q:プレーオフを控えています。意気込みを聞かせてください。

 移籍1年目からプレーオフに出ることができてうれしいです。昨年はスタンドから応援していたので、あのコートに立てると思うとワクワクします。準決勝で勝って、(古巣の)名古屋と対戦できたら最高です。そのためには勝つこと。チームが勝てばそれでいい。結果にこだわり、移籍してよかった思えるような終わり方をしたいです、

 

Q:今季、バサジィ大分に移籍した経緯は?

 バサジィは名古屋のサテライト出身の選手が多く、チーム事情などを聞いていました。出場機会を求めてチームを探していたときに、バサジィを勧められ、志願したら監督から来てほしいと言われたので即決しました。初めての移籍でしたが不安はなかったし、バサジィのフットサルに集中できる環境は素晴らしいと思いました。

Q:名古屋と大分との違いは?

 名古屋の方が練習時間は1.5倍ぐらい多いです。2部練が週に4日あったので。バサジィが練習していないかといえば、そうではなくて、練習の質や午後は個人練習に費やす時間があります。フットサルと自分に向き合える時間は増え、充実した日々を過ごせています。

 

Q:フットサル以外の時間は何をしているのですか?

 今は車の免許を取りに行っているので忙しいです。最近ハマったのは料理。オムレツを綺麗に作りたいという衝動にかられました。最後に包丁で開いてトロトロした中身が出るような本格的なオムレツを目指しています。形から入ろうと鉄製の取っ手の長いフライパンを買ったんですが、油ならしなど結構手入れが難しくて苦戦しています。毎日必ず1個は作って、チームメイトの吉田圭吾や小門勇太と朝食以外はほぼ一緒に食べています。味は最高と評判です。

 

Q:充実した大分生活を送っているようですが、今年は年男です。24歳という年齢を、どのように受け止めていますか?

 言われるまで気づかなかった。実感はないです。日本のフットサルはFリーグ初年度から活躍している選手が結構いて、若手が壁を破れていないと感じます。海外では24歳は中堅で、代表で活躍している選手がほとんどです。若手扱いされる年齢ではないし、上の世代に追いつき、追い越さなければ未来はない。今年は勝負の年と思っています。

 

Q:今年の目標は?

 大事な試合を控え、年末年始はリフレッシュもしたけど、気持ちはピリッとしていました。まずはプレーオフで優勝したい。来季はバサジィで継続的に試合に出て、15点以上を取る。監督に信頼される選手になり、日本代表を狙いたいです。フットサル以外は免許を取って、車を買って、オムレツを完璧にできるようになる!

今年は勝負の年となると話す滝沢太将

(柚野真也)

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