「煤祓い」一年清める 長崎・諏訪神社

ササ竹を使って拝殿のすすを払う神職=長崎市、諏訪神社

 新年を前に、長崎市上西山町の諏訪神社で29日、「煤祓(すすはら)い神事」があり、神職がササ竹を使って社殿を清めた。
 ササ竹は一般的に神事に用いられており、境内の山林で約4メートルの竹をすす払い用に採取した。池田剛康宮司(74)が祝詞をささげた後、神職4人が本殿と拝殿で、この一年間に付いたすすを払った。
 池田宮司は「今年は天皇陛下の即位があり、喜ばしい年だった」と振り返った。
 同神社では31日、今年最後の神事として、心の汚れを清める「大祓(おおはらえ)式」と神に感謝を伝える「除夜祭」を行う。正月三が日は20万人以上の参拝客が見込まれている。

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