オリオールズが今オフ初のFA補強 スチュワートを獲得

ディラン・バンディをトレードでエンゼルスへ放出し、その穴を埋める先発投手の補強を必要としていたオリオールズが、今オフ初となるフリーエージェント市場での補強を実現させた。日本時間12月30日、オリオールズはフリーエージェントの右腕、コール・スチュワートと1年契約を結んだことを発表。MASNの報道によると、スチュワートがメジャーのロースターに登録されれば、年俸は80万ドルとなるようだ。

現在25歳のスチュワートは、2013年のドラフトでツインズから全体4位指名を受けたように、大きな期待を背負ってプロ入りした。メジャーデビューを果たした2018年は8試合(うち4先発)に登板して2勝1敗、防御率3.68とまずまずの成績を残したものの、今季は9試合(うち2先発)で2勝2敗、1ホールド、防御率6.39と成績が大幅に悪化。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、新天地を探していた。

メジャーではリリーフでの登板が過半数を占めているスチュワートだが、マイナーでは先発投手として育成され、A+級とAA級でプレイした2016年には25先発で12勝8敗、防御率2.88の好成績をマーク。通算131試合(うち125先発)に登板して39勝40敗、防御率3.60という成績を残している。

ウィンター・ミーティングの時点で、ブランドン・ハイド監督とマイク・エリアスGMは、来季に向けて8人の先発ローテーション候補を揃えたい意向を示していた。先発ローテーション入りが確実と見られるジョン・ミーンズとアレックス・カッブのほか、アッシャー・ウォジャハウスキー、デービッド・ヘス、有望株のキーガン・エイキン、ルール5ドラフトで獲得したブランドン・ベイリーとマイケル・ラッカーで7人。ここにスチュワートが加入することで、目標だった8人の先発ローテーション候補を揃えることに成功した。

チーム最多の161回2/3を投げたバンディだけでなく、2人合計で170回1/3を投げたアーロン・ブルックスとガブリエル・イノアの穴も埋める必要があるオリオールズ。先発ローテーションに空いた大きな穴を無事に埋めることはできるだろうか。

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