年末の横浜港、ソバの実の輸入もピーク 31年連続日本一

輸入されたソバの実を調べる横浜税関職員=横浜港(横浜税関提供)

 年越しそばの需要が高まる年の瀬を控え、横浜港ではソバの実の輸入がピークを迎えている。横浜港は数量・金額とも31年連続で日本一。港の近くに倉庫や物流拠点が集積し、東日本に製粉工場への輸送に便利なためだ。

 横浜港の倉庫では、ソバの実が入った麻袋が山積みになって保管され、出荷の日を待っていた。

 横浜税関によると、2019年1~10月の横浜港の輸入金額は26億3200万円(前年同期比9.0%増)、数量は4万123トン(2.8%増)といずれも増加。全国に占める横浜港のシェアは数量、金額とも50%を超えるという。

 ソバの実の輸入が増加するのは例年4、5月と11、12月。夏に好まれるもりそばと、年越しそばの需要を賄うためだ。国内での需要は今後も見込まれることから、同税関は、ソバの実の輸入は引き続き横ばい傾向で推移していくものとみている。

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