川崎市は、市内最高峰の匠(たくみ)に贈る2019年度のかわさきマイスター4人を発表した。いずれも市内を拠点に活動している職人や技術者たちで、後継者や若手の指導に熱心に取り組んでいることが評価された。
応募者9人の中から選考委員会の審査を経て認定されたのは、切削工具研削の浅井次雄さん(65)=中原区、高圧配管溶接の飯田誠二さん(51)=川崎区、人形師の小林誠さん(53)=川崎区、洋裁技能士の砂山幸子さん(75)=高津区。
浅井さんは、光ファイバーの製造で使うカッター刃など、精度の高い工具製作で高い技術力を持つ。
飯田さんは、配管溶接の卓越した技能で、各種プラントやオフィスビルのガス系消火設備を手掛ける。
小林さんは、国内で数少ない人形制作の職人で、伝統的な日本人形を中心に「面相」などを制作する。
砂山さんは、ミシン縫いを得意とする洋裁技能士で、業界発展のため後進の育成にも力を入れている。
かわさきマイスター制度は1997年に始まり、今回を含めて74職種、105人が認定を受けている。