菅野、柳田、山田、鈴木…12球団の“最高給選手”は誰? 最高は6.5億円、最安は2億円

巨人・菅野智之、ソフトバンク・柳田悠岐、楽天・浅村栄斗、ヤクルト・山田哲人(左上から時計回り)【写真:Getty Images、藤浦一都、荒川祐史】

菅野の6.5億円は12球団トップ、ソフトバンク柳田は野手で最高年俸

 2019年も残すところ、あと1日。元号が令和となった最初の1年が終わり、東京五輪イヤーとなる2020年がついに幕を開ける。

 プロ野球界もすっかりオフシーズンへと突入。各球団の補強もかなり進み、戦力編成が整ってきた。各選手の契約更改も、そのほとんどが完了し、ごく一部の選手を残すばかり。今年も大幅アップがあれば、大幅なダウン提示を受けた選手もいた。

 それでは、各球団で最も“高給取り”となったスター選手は一体誰なのか。五輪イヤーとなる2020年の12球団それぞれの最高年俸選手を、高額な順に見ていこう(金額はすべて推定)。

○12球団別最高年俸選手
【巨人】菅野智之(6億5000万円)
 今季は腰痛に苦しみ、シーズンは22試合の先発にとどまった。3年連続2桁勝利となる11勝(6敗)を挙げたものの、防御率は自己ワーストとなる3.89だった。オフの契約更改交渉では現状維持の6億5000万円でサイン。これは12球団の日本人選手で最高年俸となる。

【ソフトバンク】柳田悠岐(5億7000万円)
 今季は左膝裏の怪我で離脱が長引き、わずか38試合の出場にとどまった。それでも来季で3年契約が最終年となることから、新たに契約を結び直して7年もの大型契約を締結。来季の年俸は今季から現状維持の5億7000万円となった。

【楽天】浅村栄斗(5億円)
 昨オフにFA権を行使して楽天に移籍した浅村。移籍1年目は全143試合に出場し、キャリアハイとなる33本塁打を放った。FA移籍初年度の年俸は前年度年俸が上限に定められているため、今オフの契約更改で2億9000万円増という大幅なアップとなって来季年俸は5億円となる。

【ヤクルト】山田哲人(5億円)
 12球団でも屈指の好打者として活躍する山田哲。今季はチームが最下位に沈み、打率.271と自身4度目となるトリプルスリーはならず。それでも35本塁打33盗塁と「30・30」をクリアした。来季中にFA権を取得する見込みだが、オフの契約更改では単年契約を選択。7000万円増の年俸5億円でサインした。

【阪神】糸井嘉男(4億円)
 2016年オフにFA権を行使し、4年契約でオリックスから阪神へと移籍。今季は左足首の怪我もあり103試合の出場で打率.314、5本塁打42打点の成績だった。来季が4年契約の4年目。オフには現状維持の4億円で契約を更改した。

西武中村とDeNA山崎が3.5億円、オリックスの増井は3億円

【西武】中村剛也(3億5000万円)
 2年連続でパ・リーグを制した西武は年俸3億5000万円の中村剛也内野手が最高年俸。今季はシーズン途中から4番に座り、123打点で打点王を獲得。4年ぶりに30本塁打を放ち、チームの2年連続リーグ制覇に貢献した。オフの契約更改交渉では9000万円増の年俸3億5000万円となった。

【DeNA】山崎康晃(3億5000万円)
 プロ5年目の今季も守護神として活躍。プロ入りから5年連続で50試合以上に登板し、30セーブで2年連続最多セーブのタイトルを獲得した。防御率も1.95と安定した数字を残し、オフには侍ジャパンの守護神としても貢献した。契約更改交渉では1億円増の年俸3億5000万円でサイン。その席で将来的なメジャー挑戦の意向も伝えた。

【オリックス】増井浩俊(3億円)
 2017年オフにFA権を行使してオリックスへと移籍した増井。今季は53試合に登板するも、3度の登録抹消を経験するなど苦しい1年となった。成績も1勝4敗18セーブ14ホールド、防御率は4.83と振るわず。移籍時に4年契約を結んでおり、現状維持の年俸3億円でサイン。来季はその3年目となる。

【広島】菊池涼介(3億円)
 球界屈指の守備力を誇る名手。今オフはポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を目指したが、獲得球団が現れず残留を決断。広島と6000万円アップの年俸3億円で4年契約を結んだ。また、鈴木誠也外野手1億2000万円の大幅アップとなる年俸2億8000万円で契約を更改している。

【日本ハム】中田翔(2億9000万円)
 日本ハムの4番として来季が13年目になる。今季は124試合の出場で打率.242、24本塁打80打点の成績を残した。昨オフにFA権を行使せずに残留を決断し、3年契約を結んだ。オフの契約更改交渉では1000万円増の2億9000万円でサインし、来季が3年契約の2年目となる。

【中日】大島洋平(2億5000万円)
 中日不動の外野手である大島。プロ1年目からチームの主力となり、10年目の今季は全143試合に出場し打率.312の高打率を残した。174安打で最多安打のタイトルも獲得し、30盗塁も記録した。保持していたFA権を行使せずに中日残留を決断。7000万円増の年俸2億5000万円、変動制の3年契約を結んだ。

【ロッテ】益田直也(2億円)
 守護神としてチーム最多の60試合に登板し、4勝5敗27セーブ12ホールドをマークした右腕。取得していたFA権を行使せずにロッテ残留を決断し、契約更改交渉では7000万円増となる年俸2億円で契約を更改した。2億円でのチーム最高給は12球団で最も低い。(Full-Count編集部)

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