【レビュー】嵐という奇跡の内実――ドキュメンタリーシリーズ『ARASHI’s Diary -Voyage-』を観た

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史上最大規模のツアー、楽曲のストリーミング配信、SNS解禁等、怒涛の勢いで駆け抜けた嵐のデビュー20周年。

メンバーからもこれまで出てなかったエピソードや想いが語られ、日に日に嵐というグループの素晴らしさが増していくという、こんな活動休止への道のりは前例がない。

「彼らは、なぜ活動を休止するのか。今なにを思っているのか。」

Netflix で独占配信された嵐初のドキュメンタリーシリーズ『ARASHI’s Diary -Voyage-』、1回目のタイトルは「二十年」。

2019年11月9日、天皇陛下即位を祝う「国民祭典」での緊張した面持ちの5人の姿から始まり、専用ジェット機でアジア4都市を周る「JET STORM」、アニバーサリーツアー「5×20」……と怒濤の2019年とこれまでの偉大な足跡が映る。

5人の今の気持ちが詰まった“ワイルド アット ハート”が流れた、あの活動休止会見の舞台裏の表情もだ。

いつだって幸せを届け続けようとしてくれたし、これからも届け続けてくれるであろう5人。

だからこそ活動休止会見というヘビーな場も、誠実であることは前提として、できる限り楽しく前向きなものであろうという気持ちに溢れていた。

しかしそこに至るまでは、「人生のほとんどを捧げてきた一番大事なもの」をどうしていくか、5者5様の苦悩があったのは当然だろう。

大野智の脱退や解散という話も出たわけで、「この5人で嵐だし、その大切なものをなくしたくない」という根本的な想いを丁寧に確認していった結果、2020年末での活動休止という結論が導き出されたわけだ。

初回は20分強。一瞬で終わってしまいまだまだ序章という印象だが、5人のキャラクターが全開で、嵐という奇跡の内実が生々しく切り取られている。

それぞれが自立した大人であり、グループに対する考えた方にも差異があるのが当たり前なわけで、どうやってそれぞれの想いを繋げていったのか。

一旦のゴールまでどれだけ全力で走って燃え尽きようとしているのだろう。そして、どれだけの覚悟を持って「活動休止」に向き合っているのか。

――カウントダウンは始まってしまっている。しかと見届けたい。

『ARASHI’s Diary -Voyage-』

■出演:相葉雅紀、松本 潤、二宮和也、大野 智、櫻井 翔
■演出:原田陽介
■エグゼクティブ・プロデューサー:藤島ジュリーK. 坂本和隆
■エピソード:全20話以上 (毎月不定期配信予定)

Netflixにて全世界独占配信