神奈川県営住宅に時間貸し駐車場  訪問の利便性向上へ整備検討

横浜市内にある県営団地

 神奈川県は駐車場がない県営住宅にコインパーキング整備を検討する方針を明らかにした。入居者の高齢化が進む中、家族らが車で訪問しやすい環境を整備する狙いだ。4月の導入を目指す。

 県公共住宅課によると、借り上げを除く県営住宅204団地のうち、駐車場があるのは163団地。駐車場がない41団地については、入居者家族や団地自治会のニーズを踏まえ、団地内の空きスペースにコインパーキングを設置できるよう検討を進めている。

 また、駐車場がある団地についても、収入確保の観点から空き区画の有効活用を模索。通勤や病院への送迎などで2台以上の車が必要な場合に“複数貸し”を認めるほか、コインパーキング事業者に月決め貸しやカーシェアリングの取り組みを働きかける。

 県幹部は「入居者と家族、さらに周辺住民の利便性を確保しながら持続可能な団地経営に向けてしっかりと取り組む」と述べた。

 昨年12月4日の県議会本会議で藤井深介氏(公明党)の一般質問に答えた。

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