年始めに「固定費」を見直して、貯まる人になろう!

ほんの少しゆとりができる年明け。実は、自分のお金まわりを確認する大チャンスです。特に、「固定費」といって毎月一定額かかるお金について確認すれば、気づかなかった無駄を減らすことにつながり、その分お金が貯まるようになるのです。今回は、年始めにぜひ取り組みたい、「固定費」の確認方法についてお伝えします。


1ヵ月あたり、どれくらい固定費がある?

お金が貯まらない人によくあるのが、手取り月収をそのまま使えるとつい思っているケース。仮に手取りが月に20万円あると、「20万円を自由に使える」とうっかり思ってしまうのです。

いえいえ、実は家賃や水道光熱費、スマホ代など、毎月必ず出ていくお金があるんですよね。それをすべて支払った後の残りが、「自由に使えるお金」です。

自分はいったいどれくらいの「固定費」があるか、チェックしてみましょう。おすすめは、銀行の通帳やクレジットカードの利用明細を見ること。固定費は、銀行引き落としやクレジットカード払いをしていることが多いからです。

家賃(または住宅ローン)、駐車場代、水道光熱費(水道は基本的に2か月に1回の支払いです)、スマホ代、保険料などを合計すると、どれくらいになるでしょか。

また、最近はサブスクリプションサービスといって、毎月など一定額払って自由に使えるサービスも人気です。動画や雑誌の見放題や、ネットサービスの月会費など、毎月支払っているものも確認してみましょう(これらは、スマホ代などと合計して支払っているケースもあります)。

固定費を減らすことは、効果絶大!

1ヵ月あたりの固定費がわかったら、それを少しでも減らせないか、考えてみてください。

もし、500円くらいを3つくらい減らすことができれば、小さな節約に見えますが、1500円×12ヵ月で、2万円近く浮くことになります。おいしいディナーに何回か行けそうです。

特に注意したいのが、スマホ代と保険料です。スマホ代は、ずっと契約をしたまま、「必要経費」だと思って忘れがちですが、使っていないサービスはないでしょうか。また「電話かけ放題プラン」なのに、実は電話を全然していない人もいるでしょう。留守番電話サービスも、実はほとんど使わない人もいるかもですよね。

保険料は、「よくわからないけれど、入っている保険」は、不要なものかもしれません。なぜなら、保険金をもらえる状況になったとしても、「よくわからない」ということなら、そもそも保険金の請求ができないからです。

自分がどんな保険に入っているのか、それは必要なのかと、時間のあるときに見直しておきたいですね。また、必要な保険であれば、家族などに「こんな保険に入っているよ」と伝え、いざというときに保険金の請求をしてもらえるように話しておきましょう。

「現金払いの固定費」があれば切り替えよう

一人暮らしの方は、水道光熱費など、現金払い(コンビニ払い)のままにしているケースもときどき聞きます。

「忙しくて、支払いを忘れていた」「振込用紙をなくしてしまった」という声も聞きますので、ぜひ時間がある年末年始に、銀行引き落としかクレジットカード払いに切り替えてしまいましょう。支払い忘れもなくなりますし、現金が足りなくてATMに駆け込み時間外手数料を支払う、なんてこともなくなります。また、通帳やクレジットカードの利用明細書に記録が残るので、後で金額を確認したいときにも役立ちます。

また、クレジットカード払いならポイントがつきますし、銀行引き落としにした方が安くなることもあります。

ある電力会社では、口座振替(銀行引き落とし)にすると、月55円の割引になります。クレジットカード払いならポイントが貯まりますが、仮にポイント還元率が1%だとすると、電気代が3000円なら、30円分のポイントが付きます。それなら銀行引き落としにして55円の割引になった方がお得ともいえます。

微々たる金額ではありますが、「よりお得にしたい」という人は検討してもよいでしょう。積もり積もれば、ランチくらいは行ける金額になりますから。

「固定費」に、「貯蓄」も入れよう

お金が貯まらないという人の多くが、「貯めようと思っているけれど、結局毎月お金を使い切ってしまう」と言います。それなら、先にお金を使う前に、さっと貯めてしまえば解決します。つまり、貯蓄も「固定費」にしてしまうのです。

銀行引き落としやクレジットカード払いだと、いつの間にか支払ってしまっているのと同じように、自動的にお金を貯める仕組みを取り入れましょう。

勤務先に財形貯蓄があればそれが一番ですが、ないようでしたら、銀行で自動積立定期預金に申し込みましょう。ネットバンキングをしている方なら、ネットからでも申し込めるケースもあります。貯蓄も固定にしてしまえば、手元にあるお金を全部使い切ったとしても、貯蓄が確保されます。


いつもより少し時間のある年始め。ぜひ自分の「固定費」を確認して、2020年はお金が貯まる年にしましょう!

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