「冬は登山しない」なんてもったいない!冬の低山の魅力7つ 「冬は寒いし、登山しない!」そんな人、実は多いのではないでしょうか? そんな人は冬の低山へ出かけてみると、新たな山の魅力を知ることができますよ! いきなり標高の高い厳しい登山は難しいですが、近場の低山で冬の静かな山を楽しむのがおすすめ。その魅力を紹介します!

冬に登山なんてありえない!?

寒いし、雪はちょっとハードル高いし、冬の登山は別にいいかな…と考えている方、意外に多いのではないでしょうか? たしかに寒いなかしんどい思いをして山に登るより、ぬくぬくの室内でゴロゴロしたい…その気持ちもわからなくはありません。

知ってほしい!冬の低山が素晴らしい7つの理由

でも! 何も3,000m級の厳しい雪山登山をおすすめするわけではないのです。むしろそのような場所の厳冬期登山は万全の装備と体力・技術が求められますから、初心者の方は経験を積んでからチャレンジすべきです。おすすめしたいのは近場の「低山」。それほど標高が高くない&積雪も少ない冬山をのんびり歩くと、今までにない感動を味わえるはず!その理由をご紹介します。

①空気が澄んでいる

冬は気温が低い&乾燥しているので空気が澄んでいます。そのため青空の青が濃く強く、遠くの景色まで綺麗に見渡せるんです。

②暑くない

「いや冬だから、寒いんだから当たり前じゃん…」と思った方、違うんです! 登山中は、常に動き続けています。動き続けるということは常に汗をかき続けているということ。人間は発汗して体温調整をしようとするので、体温が上がります。この「汗をかく」「体温が上がる」状態と、冬の冷たい空気の相性が抜群。夏は暑くてたまらない低山も、活動中はほどよくクールダウンしてくれる冬がおすすめです。

③虫がいない

夏場の標高の低い山は、虫対策が必須。虫除けにタオル+帽子を身に着けたり、知らぬ間にヒルに噛まれないようにゲイターを準備したりする必要があります。しかし冬山は虫の心配は一気になくなるため、安心して自然を楽しむことができます。

④積雪していれば、下山がスピーディ

もし積雪している場合は、夏山の下りと異なって下山が格段に速いのも魅力の1つ。なぜなら、スキーのように滑りながら下ることができるからです!

⑤人が少なくて静か

やはりハイシーズンの夏や秋に比べ、冬山は圧倒的に人が少ないです。年間登山者数が世界一と言われている高尾山でも、冬はぐっと人が少なくなります。登山道渋滞もないので、自分のペースでのんびり歩けますよ。また、雪があれば音を吸収するため冬の山はとても静か。これが何よりの醍醐味といっても過言ではありません。友達と行けば、普段できない話をゆっくりする良い機会です。1人なら頭を空っぽにする、もしくは考え事をしたい時にもぴったり。

⑥下山後の温泉とセットで!

寒い冬、登山後は温泉とセットで楽しむとなお◎! 体を動かして、ひとっ風呂浴びて温まって帰ればその日はきっとぐっすり眠れるでしょう。

⑦カップラーメンが夏より美味しく感じる

これは編集部の独断と偏見による意見にはなりますが…。 要は、寒いなか食べる温かい食べ物はよりいっそう美味しく感じるもの。スープや温かいお茶を休憩時にすするとほっと一息、幸せを感じること間違いなし!

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「低山」ってなんなの?

実は低山とか高山とか一般的に呼ばれているものは、明確な区分が存在しません。植物の分布において標高500mまでを低山、1,000m程度を中山、2,000m以上を高山などと分類したりしますが、だいたい「1,000mくらいまでが低山」という認識でいる方が多くいるようです。

低山とあなどるなかれ

しかし、「低山が易しく、高山が難しい」という考えは間違いです。低山においても、一般的なメジャールートではない未舗装のルートは難易度が高く上級者向け。また、天候によって積雪量も異なります。登山道の状況によっては軽アイゼンを使用した方が安全な場合もありますので、夏用の装備ではなく保温着・冬向けのベースレイヤーなど必要な準備をしっかりしたうえで臨むようにしましょう。

新しい山の一面を知ろう!

「冬の山も、悪くないじゃん!」そう思ってきましたか? 行ったことのない方は、今までにない山の魅力を知ることができるチャンス。億劫に感じる方も、一度味わえばきっと虜になりますよ。静かで美しく、澄んだ空気の冬の低山を安全に楽しみましょう!

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