臨床の場だけではない、今後の臨床宗教師の在り方を探る 基調講演「臨床宗教師の不都合な未来」

2020年1月6日
学校法人 大正大学

臨床の場だけではない被災地や福祉施設へ、今後の臨床宗教師の在り方を探る
基調講演「臨床宗教師の不都合な未来」
綜合仏教研究所公開講座・大正大学臨床宗教師養成講座 共催
令和2年1月16日(木) 16:30~18:00

大正大学(学長:髙橋秀裕、所在地:東京都豊島区) は、種智院大学教授であり臨床密教センター長でもある松本峰哲先生を迎え、綜合仏教研究所公開講座と大正大学臨床宗教師養成講座の共催による基調講演「臨床宗教師の不都合な未来」を開催します。
近年、被災地や地域社会、あるいは医療機関や福祉施設などの公共空間で、心のケアを提供する宗教者として臨床宗教師が注目されています。本講演では、自身が認定臨床宗教師でもあり、養成講座を運営する立場から、あえて今後起こるかもしれない、そして起こってはいけない臨床宗教師の不都合な未来について考えてみることで、臨床宗教師の理想の在り方を模索します。
【ポイント】
① 宗教や宗派に囚われず、宗教を超えて専門的な心のケアを行う宗教者に求められている理想的な姿に迫ります
② 臨床の場での活動だけでなく被災地などで心のケアに従事するなど、近年注目されている臨床宗教師について理解を深めることが出来ます
≪臨床宗教師とは≫
一般社団法人日本臨床宗教師会が認定する資格であり、被災地や地域社会、あるいは医療機関や福祉施設などの公共空間で、心のケアを提供する宗教者です。宗教者とは特定の宗教に深く通じ、その研究や普及活動に従事する者を指します。臨床宗教師はその宗教者であることが前提ですが、宗教的な布教や伝導を目的にするのではなく、相手の価値観を尊重しながら宗教者としての経験を生かして相手の苦悩や悲しみに寄り添います。
日本では東日本大震災をきっかけに発起し、災害時や臨床、福祉の現場など、活動を求められています。

【開催概要】
日時:令和2年1月16日(木)16:30~18:00(5時限目)
場所:大正大学 巣鴨キャンパス3号館4階 綜合仏教研究所 研究室1
〒170-8470 東京都豊島区西巣鴨3-20-1

≪参加方法≫ 自由参加 ※申し込み不要・無料

【講師紹介】
松本峰哲 氏
東北大学卒業、現在は種智院大学教授・同大学設置の臨床密教センター長を務める。
主な担当科目は密教入門、密教学概論。

【綜合仏教研究所とは】
大正大学は日本仏教の重要な宗派である「天台宗」・「真言宗豊山派」・「真言宗智山派」・「浄土宗」によって設立され、現在「時宗」を含めた5宗派で運営される仏教総合大学です。大正大学綜合仏教研究所は、その付属研究所として設立され、研究所の主な活動は、以下の5点です。
① 新進気鋭の仏教研究者の育成
② 仏教を中心とした諸宗教・諸思想の研究とその成果の発表
③ 以上の事業に関わる新資料の発掘と出版
④ 斯界の第一人者による公開講義
⑤ 国際化・学際化・情報時代化時代に適応した仏教研究の展開