五島の自然でトレーニング 長崎陸協・強化合宿 中高の選抜選手ら80人が参加

砂浜の上で、片脚だけでジャンプをして進むトレーニングをする選手たち=長崎県五島市、香珠子海水浴場

 長崎陸協が4~6日、五島市内で、短距離ブロックの強化合宿を実施した。国体での上位入賞を目指す長崎県内の高校、中学の選抜選手ら約80人が参加。昨春改修された陸上競技場の他、起伏のある芝生が広がる鬼岳や、香珠子海水浴場の砂浜など、五島ならではの自然を生かしたトレーニングに打ち込んだ。
 陸協が選手育成や新たな有望選手の発掘などを目的に、年末年始に県内外で行う恒例の合宿で、五島市開催は4年ぶり。全国大会での上位入賞者などから選んだ選抜メンバーの他、長崎南、長崎西、五島の各県立高や市立福江中などの短距離選手が集まった。
 陸協強化部の指導者がトレーニング技術を教えた。5日は午前中に鬼岳で坂を使った走り込みをした後、午後から香珠子海水浴場で練習。足場の悪い砂浜でジャンプやダッシュなどに取り組み、地面への効果的な力の伝え方を学んだり体幹を鍛えたりした。
 400メートルなどを専門とする県立大村高1年、河内祥吾さん(16)は「他校の選手から練習方法などを聞くことができて勉強になる。学校に戻って他の部員にも伝え、自分の悪い部分も少しずつ改良していきたい」と刺激を受けた様子だった。

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