女子・九州文化 2回戦で涙 傾いた流れ取り戻せず

【女子2回戦、福井工大福井-九州文化学園】第2セット、九州文化学園のMB宮﨑がスパイクを放つ=武蔵野の森総合スポーツプラザ

 バレーボールのジャパネット杯第72回全日本高校選手権第2日は6日、東京・調布市武蔵野の森総合スポーツプラザで男女の2回戦計32試合が行われ、長崎県勢は男子の大村工が日本航空(山梨)にストレート勝ちして3回戦に進んだ。女子の九州文化学園は福井工大福井に0-2で敗れた。

 ■傾いた流れ取り戻せず

 九州文化学園は2年連続2回戦で涙をのんだ。昨年の悔しさを知る3年生が多く残り、じっくりとチーム力を高めてきた今季。昨秋の茨城国体前後から手応えをつかんでいただけに、井上監督は「紙一重のところで、逆の点数で勝っていたかもしれないゲーム。ここをクリアすれば、あすは難なくいくと思っていた」と悔しさをにじませた。
 誰がスパイクを打っても、ことごとく高いブロックが立ちはだかった。MB宮﨑の移動攻撃、WS田中の強打などで対抗したが、相手の多彩な攻撃を止められずに連続失点。生命線のレシーブも拾い負けた。主将のセッター川副は「思い切った気持ちが出せず、自分たちのバレーができなかった」と声を落とした。
 そんな苦しい展開だったが、チームは最後まで諦めなかった。第1セット途中から、2年生のWS中岡をレフトに起用。第2セット途中からは、1年生のWS岸川をライト、2年生のMB呂比州をセンターに入れて攻略の糸口を探り、懸命に得点を重ねた。だが、一度傾いた流れを変えることは難しかった。
 日本一という目標は後輩たちに託された。今大会、2試合連続でスタメン出場した岸川は「3年生が練習からいい雰囲気をつくってくれていた。ちゃんと受け継いで、先輩たちの分まで勝っていきたい」と真っ赤に染まった目で雪辱を誓った。

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