ナショナルズがハドソンと再契約 強力ブルペン形成へ

日本時間1月7日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ナショナルズは自軍からフリーエージェントとなった救援右腕、ダニエル・ハドソンと2年1100万ドルで再契約を結ぶことで合意に達したようだ。ナショナルズは先日、アストロズのセットアッパーとして活躍したウィル・ハリスを3年契約で獲得しており、昨季のチームの弱点となっていたブルペンが今季はチームの強みとなる可能性が出てきた。

昨季のナショナルズは救援防御率がメジャー最悪の5.68、救援投手の投球回がメジャー最少だったにもかかわらず、セーブ失敗の数もワースト2位の29度を記録。不安定なブルペンがチームの足を大きく引っ張っていた。しかし、今オフはハリスとの獲得とハドソンとの再契約に成功。ショーン・ドゥーリトルを加えた3人による勝ちパターンの継投は球界有数のものとなった。

ハドソンは昨季、ブルージェイズで45試合に登板して防御率3.00をマークし、7月末のトレードでナショナルズに加入。移籍後は24試合で防御率1.44とさらに安定感を増し、シーズン終盤からポストシーズンにかけて、右膝の不調により精彩を欠いたドゥーリトルに代わってクローザーを務めた。レギュラーシーズンは合計69試合に登板して9勝3敗、8セーブ、11ホールド、防御率2.47、ポストシーズンでは9試合に登板して1勝0敗、4セーブ、1ホールド、防御率3.72を記録。ワールドシリーズ第7戦では4点リードの最終回を締めくくり、「胴上げ投手」となった。

今季のナショナルズのブルペンは、勝ちパターンを担うであろう3人のほか、タナー・レイニーとワンダー・スエロが順調に成長し、昨季途中に加入したハンター・ストリックランドとロエニス・エリアスがしっかり実力を発揮すれば、メジャー最高クラスになる可能性を秘めている。少なくとも昨季のようにブルペンの崩壊によって多くの試合を失うことはなさそうだ。

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