新春の球磨川、こたつ舟で初下り 人吉市

観光客を乗せて出発する「初下り」のこたつ舟=人吉市

 人吉球磨地方の正月の風物詩である球磨川下りの初下りが3日あり、県内外から訪れた観光客がこたつで温まりながら、川面からの景色を楽しんだ。

 午前10時、のぼり旗などで飾った最初の舟が人吉市下新町の発船場を出発。乗客らは人吉城跡の石垣や山々などの景色を眺めながら、約50分かけて温泉町までの約4・5キロの船旅を楽しんだ。

 姉と2人で初めて乗船したという神奈川県藤沢市の藤本勝子さん(72)は、「川のせせらぎの音が心地よく、水もすごくきれい。かすみがかかった山々は、幽玄の世界のようだった」と喜んでいた。「こたつ舟」は2月末まで。球磨川くだりTEL0966(22)5555。

(吉田紳一)

熊本日日新聞 2020年1月4日掲載

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