フェラーリやポルシェにも純正採用されているBMCエアフィルターとは|アルバートリック【Vol.1】

純正でもレースでも採用されているBMCエアフィルター

エンジンチューニングの第一歩としてよく聞かれる吸排気系のアップデート。そうなると真っ先に頭に浮かぶのがマフラー交換かもしれない。確かにマフラーを交換すれば外から見たルックスやサウンドに変化が表れるため、なんとなく“チューニングをした感“は出るものだ。

しかし、いくら出口側となる排気に手を入れたとしても、吸気側に変化がなければ宝の持ち腐れとなってしまう。そのため、チューニングによるパワーアップやフィーリングの向上を狙いたいのであれば、吸気側のアップデートも併せて考えたいところ。

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とはいえ、エアフィルターはたくさんのメーカーがリリースしていてどのメーカーのものを選べばいいかわからない……という方もいるだろう。そこでオススメしたいのが、あのフェラーリやポルシェにも純正採用され、F1やル・マン24時間レースの優勝マシンにも採用されている「BMCエアフィルター」だ。

フェラーリのF1マシンに自社製エアフィルターを供給することからスタート

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自動車製品の輸入会社として1973年にイタリアで設立されたBMCは、輸入販売と並行してレースバイクの生産にも着手。1976年にTT1チャンピオンシップ1000クラス(現在のスーパーバイク)用レースバイクの生産で大きな成功を収めていた。

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そして1995年にフェラーリからF1マシン用のエアフィルターの制作依頼を受ける。実はこの時フェラーリ側はすでにいくつかのエアフィルターメーカーに制作を依頼していたが、無理難題とも言える要求に対して制作を拒まれていたのだ。

しかし、バイクで培った技術や知見、コネクションを駆使して不可能と思われたF1用エアフィルターの製造に成功。これより、当時エアフィルターのカテゴリーでは全くの無名だったBMCの名を一躍有名にすることになったのである。

その結果、多くのモータースポーツチームからもちろん、アフターパーツとしての高効率エアフィルターから市販車用の純正エアフィルターまで幅広いニーズに対応するエアフィルターメーカーに成長したというわけだ。

近年ではカーボンを使用したインテークシステムの開発も手掛け、自社内にドライカーボンを焼くオートクレーブを導入したほか、2010年には先進コンポジット部門を開設。現在では航空宇宙産業・船舶部門にも進出している。

BMCエアフィルターの特徴とは

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そもそもエアフィルターの役割としてエンジン内部に吸入する空気と共にチリやホコリなどのゴミが入らないようにブロックすることが必須条件となっている。かといって、ゴミの進入を防ぐことを重視し過ぎると吸入効率が悪化してしまうという、実は非常に難しい部分なのだ。

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しかし、BMCのエアフィルターは表面積を大きくすることでエア吸入量を増大させる一方で、フィルター部分にはオイルが浸透している4層のコットンを使用することでフィルターとしての性能もキープするように作られている。

また、エアフィルターが汚れてきた場合、純正品では新品への交換が基本となるが、BMCエアフィルターは洗浄、メンテナンスが可能なフィルターとなっており、長期間使うことを考えるとランニングコストも抑えることができるのである。

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ラインナップも純正のエアフィルターと交換するタイプの純正形状品から、むき出しタイプのコニカルフィルター、カーボンのボックスを用いた本格的なエアボックスなど、さまざまなタイプからチョイスすることが可能。

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レースシーンでの高い支持率とメーカー純正採用という実績

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イタリアのエアフィルターメーカーということで、ポルシェやフェラーリといった名だたる海外スポーツカーメーカーには多く純正採用されている。また輸入車向けのラインナップはとても豊富だ。いっぽう国産車ではスポーツ系の車種を中心に幅広く網羅。2019年ニュルブルクリンク24時間レースに参戦したSUBARU WRX STIにも同社のエアフィルターが採用されており、実は国産車にも関わりの深いメーカーとなっているのだ。

東京オートサロン2020に出展

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BMCエアフィルターは、2020年1月10日から千葉・幕張メッセで開催される東京オートサロン2020に出展する。今回は指定部品として純正採用されているVW ゴルフ TCR(レーシングカー)を展示。その他、美しいカーボンインダクションボックスや吸気効率の高い純正交換タイプなど、BMCのラインアップを取り揃えるという。気になる人はぜひ東京オートサロンのBMCエアフィルターブースに行ってみてはいかがだろうか。

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