粉飾決算の「すてきナイス」→「ナイス」 子会社吸収で社名変更 3月正式決定へ

すてきナイスグループの本社ビル=横浜市鶴見区

 すてきナイスグループ(横浜市鶴見区)は7日、中核子会社のナイス(同)を吸収合併し、社名を「ナイス」に変更すると発表した。昨年発覚した粉飾決算事件を受け、新体制でガバナンス(企業統治)の強化を図るとともに、収益構造の再構築を急ぐ狙い。3月の臨時株主総会で正式決定する。

 すてきナイスグループは、ナイスを含む約80社の持ち株会社。事件では、創業家出身の元会長=金融商品取引法違反罪で起訴=らがナイスの経営陣と事実上一体化した「二層構造」により、グループ全体の監督機能が不十分だった点などが問題視された。

 森隆士広報部長は「強固なガバナンス体制を敷き、採算性の低い子会社の見直しを進めたい」としている。

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