「くらわんか碗」がお菓子に 「波佐見土産の新定番」期待 金富良舎が発売

金富良舎が土産品として開発した「らくがん くらわんか」

 長崎県東彼波佐見町の一般社団法人「金富良舎(こんぷらしゃ)」は、波佐見焼の伝統的な食器「くらわんか碗(わん)」をモチーフにしたお菓子「らくがん くらわんか」を発売した。町のお土産の新定番として、今月から町内の窯元などで販売する。
 金富良舎は、町在住・出身の壮年層でつくり、地域活性化に取り組んでいる。町の主要な産品は焼き物と農産物だが「持ち運びや長期保管に適し、気軽に渡せるお土産を」と開発した。
 江戸時代に、波佐見で大量生産され、日用食器として流通した「くらわんか碗」に着目。粉糖を押し固めて作る和菓子「落雁」として再現した。色合いは、波佐見焼の伝統的な白と青が並ぶ「波佐見」、ポップでカラフルな波佐見焼の“今”を表現した「釉掛(ゆうが)け」、白い石こう型が並ぶ産地の風景を表した「生地屋」の3種類がある。
 1箱900円(税抜き)で同町井石郷、「陶芸の館くらわん館」などで販売する。金富良舎の里山賢太代表は「ちょっとしたお土産や来客へのおもてなしに使ってほしい」と話している。

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