長崎県内 季節外れの暖かさ 五島で20度超え

防寒着を着けずに公園を散策する観光客=長崎市松山町、平和公園

 東シナ海上の前線に南から暖かい空気が流れ込んだ影響で、長崎県内は7日、季節外れの暖かさとなった。福江(五島市)と有川(新上五島町)で20.1度を記録したほか、県内の7地点で1月の観測史上最高を更新。3月下旬から5月上旬並みの気温に、街では上着を手に掛けて歩く人たちが多く見られた。
 長崎地方気象台によると、気圧の影響で北からの寒気が九州付近に流れ込んでいないことも影響した。県内における1月の平年値は平均気温7度、最高気温10.4度。7日の最高気温は小値賀(小値賀町)20度、鰐浦(対馬市)と上大津(五島市)19.9度、口之津(南島原市)19.8度など。県内の全20地点で今年の最高気温となった。
 長崎市中心部の浜町へ買い物に来ていた市内の男性(70)は「上着がいらなかった。薄着でいても、歩くと汗が出る」と話した。
 気象台によると、この先1週間は1月の平年並みか平年以上の暖かさが続く見込み。

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