横浜産の七草どうぞ 新年の無病息災願い試食会

試食販売された「横浜春の七草」=そごう横浜店

◆そごうで「かながわブランド」

 「七草」で知られる五節句の一つ「人日(じんじつ)」の7日、横浜産の春の七草を使った「七草がゆ」の試食会がそごう横浜店(横浜市西区)で催された。

 同店地下2階の県アンテナショップ「かながわ屋」で販売されたのは、県が神奈川の特色ある農林水産品「かながわブランド」に新たに登録した「横浜春の七草」。横浜の生産農家でつくる「横浜七草研究会」(同市神奈川区)が七草全てをパック詰めした。

 試食した30代の女性は「子どもが食べてくれたのが意外だった。季節を感じる野菜なので、今晩は家庭で味わってみようと思う」と話し、買い求めていた。

◆トレッサでも買い物客ら堪能

 新年の無病息災を願って七草がゆを味わうイベントが7日、横浜市港北区師岡町の商業施設「トレッサ横浜」で行われた。小雨の中、湯気が立ちのぼるかゆを多くの人が受け取り、味や香りを堪能していた。

 正月の伝統行事を買い物客らに楽しんでもらいたいと続けられ、今年で8回目。使用した七草は、七草がゆの行事を続ける市指定有形文化財「横溝屋敷」(同市鶴見区獅子ケ谷)の協力を得て、同屋敷周辺などで採れた七草を活用した。

 午後3時から先着200人に無料で振る舞われ、30分ほどで終了した。家族と会場を訪れた小学3年の増田夏音(かのん)さん(9)=港北区=は「トロトロしていて、ちょっと甘くておいしい。体も温まる」と笑顔を浮かべた。

 買い物帰りの主婦(70)=同=は「体に優しい味がした。新年も健康で元気に過ごし、家族や友人も含めて幸せに過ごしたい」と話した。

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