つつがない一年に… 伊勢原で筒粥神事

竹筒ですくった、かゆの米粒を数える神職=大山阿夫利神社下社

 今年の農作物の作柄を占う「筒粥(つつがゆ)神事」が7日、大山阿夫利神社下社(神奈川県伊勢原市大山)で執り行われた。「米や豆の出来が良く、つつがなく一年が終わりそう」との結果になった。

 江戸時代後期から続くとされる伝統行事。神職2人が、釜で炊いてつぼに入れたかゆを、米や麦、そばなど計18種類の穀物が記された竹筒ですくって米粒を数え、それぞれの豊凶と一年の天候を占った。

 天候について、目黒仁宮司(66)は「春先から梅雨にかけて雨が平年以上に多そうだ。春先は暖かく、夏は晴天で、秋も穏やかな天気。台風には備えておいた方がよい」とし、「総合的に見ると平均点。心配することはない」と説明した。

 結果を記した「筒粥表」は、関東在住の農家約4千軒に配る。

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