アンバレラが先進運転支援システム(ADAS)のために車載カメラ向けSoCの「CV22FS」と「CV2FS」を発表

CV22FSとCV2FSはASIL-B(自動車安全度水準)の機能安全規格に準拠

ラスベガス--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 人工知能(AI)ビジョン・シリコン企業のアンバレラ(Nasdaq:AMBA)は本日、車載カメラ向けシステムオンチップ(SoC)の「CV22FS」と「CV2FS」を発表しました。AI処理向けにCVflow®アーキテクチャーと、安全性が重要なアプリケーションを実現するASIL-Bに準拠しています。いずれのチップも、前方単眼カメラやステレオ・ビジョンADASカメラのほか、L2とそれ以上のレベルの自律走行車向けのコンピューター・ビジョンECUを対象としています。CV22FSおよびCV2FSは、消費電力が極めて低いため、ティア1メーカーとOEMはシングルボックスのフロントガラス設置型前方ADASカメラが課す消費電力の制約の中で、新車アセスメントプログラム(NCAP)の性能要件を超えることができます。プロセッサーのその他の用途として、死角検知(BSD)機能付き電子ミラー、ドライバーおよび車内監視カメラ、駐車支援機能付きのアラウンド・ビュー・モニター(AVM)などが考えられます。

これら2つの新しいSoCは、アンバレラが成功を収めているCVflow SoCファミリーの最新製品となるもので、自動車OEMとティア1メーカー、そしてソフトウエア開発のパートナー企業が、差別化された高性能自動車システムを開発するためのオープン・プラットフォームを提供します。

世界的なティア1のテクノロジー企業で、乗用車および商用車向けにシステムを供給するZFは、ビューイング・システムと感知システムでアンバレラと協業しています。

ZFのADAS製品企画担当バイスプレジデントのアーロン・ジェファーソン氏は、次のように述べています。「ZFは、次世代のインテリジェントなビューイング・プラットフォームでアンバレラと協力し、乗用車および商用車市場向けのサラウンドビュー可視化、ドライバー監視用の独立型ビジョン処理、電子ミラー・ソリューションに取り組むことをうれしく思います。CVflow SoCは、高品質のイメージングを高度なAI処理と組み合わせているため、ZFは幅広いビューイング・アプリケーションと車内検知アプリケーションを提供できます。」

インテリジェントなビジュアル認知ソフトウエアを開発する世界的大手のヘラー・アグライアは、過去1年間アンバレラとCVflowプロセッサーで協業してきました。

ヘラー・アグライアのマネジングディレクターのケイ・タルミ氏は、次のように述べています。「アンバレラのCVflow SoCを選んだのは、極めて高度なコンピューター・ビジョン処理性能を非常に低い消費電力で提供できるからです。ASIL SoCのCV22FSとCV2FSの導入により、安全性が非常に重要なシステムを自動車OEMが大量生産する上で求められる機能的安全性を提供できるようになりました。」

アンバレラのフェルミ・ワン社長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように語っています。「アンバレラのCVFlowアーキテクチャーは、AI性能と電力効率の比類なき組み合わせを実現します。ASILに準拠したこれらのCVflow SoCを発表することを、うれしく思います。当社のパートナーとお客さまへの約束を果たしつつ、自動車市場を重視する当社の姿勢を示すことができます。」

CV22FSとCV2FSのCVflowアーキテクチャーは、コンピューター・ビジョン処理を8メガピクセル(MP)もしくはそれ以上の毎秒30フレームの解像度で提供し、長距離の物体検出を高精度に行います。各SoCは、位置推定同時マッピング(SLAM)に加え、距離と深度を推定するために、高密度オプティカルフロー・アクセラレーターを搭載しています。マルチチャネルの高速センサー入力と、アンバレラの業界有数の画像信号処理(ISP)パイプラインが、困難な照明条件下でも必要なカメラ入力サポートを提供します。またCV2FSには、高密度視差エンジンも追加しているため、高度なステレオ・ビジョン・アプリケーションが実現します。

アンバレラは、CES 2020で一部の顧客とパートナーを対象に、当社のCVflow SoCファミリーのデモを行います。デモでは、ヘラー・アグライアの深層学習ADASアルゴリズムと、アンバレラのEVA(Embedded Vehicle Autonomy)自動運転車のプロトタイプも実演します。さらにアンバレラは、CVflowエンジン上で動作するその他の主要パートナーの各種アプリケーションを紹介します。

2020年上半期からアンバレラの顧客に、CV22FSおよびCV2FSのサンプル出荷を開始する予定です。

CV22FSおよびCV2FS SoCの主な機能:

\- DNN対応のCVflowアーキテクチャー

\- NEON™ DSP拡張とFPUを持つクアッドコアArm® Cortex®-A53(1 GHz)

\- ASIL-C向けにデュアルコア・ロックステップ(DCLS)方式のArm® R52を搭載したセーフティー・アイランド

\- 高密度オプティカル・フロー・エンジン

\- 高密度ステレオ視差エンジン(CV2FSのみ)

\- ASIL-B機能安全レベル

\- 高速SLVS/MIPI CSI-2/LVCMOSインターフェース

\- 入力ピクセルレートが最大毎秒480メガピクセルのマルチチャネルISP

\- RGGB、RCCB、RCCC、RGB-IR、モノクロ・センサー形式をネイティブ・サポート

\- 多重露光ハイダイナミックレンジ(HDR)処理とLEDフリッカー軽減機能

\- ハードウエアで高速化したリアルタイムの魚眼レンズ歪み補正とレンズ歪み補正(LDC)

\- 映像ロギングと無線映像ストリーミング向けの4メガピクセルAVCエンコーディング

\- CAN FD、ギガビット・イーサネット、USB 2.0ホストおよびデバイス、SDXC対応のデュアルSDカード・コントローラー、4レーン出力のMIPI DSI/CSI-2を含む豊富なインターフェース

\- セキュアブート向けOTP、TrustZone®、IO仮想化といった高度なセキュリティー機能

\- AEC-Q100グレード2(動作温度範囲は-40C~+125C、T)

\- 10 nmプロセス技術

このニュースリリースと関連画像のURLはこちらです:https://www.ambarella.com/news-events/

アンバレラについて

アンバレラの製品は、映像セキュリティー、先進運転支援システム(ADAS)、電子ミラー、ドライブレコーダー、ドライバー・キャビン監視、自律運転、ロボット・アプリケーションなど、幅広い人間およびコンピューターのビジョン・アプリケーションに使用されています。アンバレラの低電力システムオンチップ(SoC)は、高解像度映像圧縮、先進的画像処理、強力なディープ・ニューラルネットワーク処理を提供し、インテリジェント・カメラが高解像度映像ストリームから価値あるデータを抽出できるようにしています。詳細情報については、www.ambarella.comをご覧ください。

ヘラー・アグライアについて

ヘラー・アグライア・モバイル・ビジョンは、HELLA GmbH & Co. KGaAの完全子会社で、インテリジェントなビジュアル・センサー・システムを開発する世界的大手です。長年の経験と、単眼カメラおよびステレオカメラ・システム、画像処理、ソフトウエア・プログラムに関する当社の専門知識が、運転支援システム、エレクトロモビリティー、人数計測向けの革新的な産業ソリューションと、非常に効果的な製品の開発を可能にしています。当社の多数の製品が国際標準を打ち立て、全く新しい用途の可能性や将来の機会を切り開いています。詳細情報については、www.hella-aglaia.comをご覧ください。

すべてのブランド名、製品名、商標は、それぞれの保有者に帰属しています。アンバレラは、いつでも予告なく製品およびサービス内容、仕様、価格を変更する権利を留保しています。©2020 Ambarella. All rights reserved.

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