巡視船「でじま」の潜水士が訓練初め 長崎海保

海からロープで船に登る潜水士=長崎港

 長崎海上保安部の巡視船「でじま」の潜水士が9日、長崎港で今年初めてとなる潜水訓練を公開し、新年への決意を新たにした。
 潜水士6人が参加。「早く一人前になる」など抱負を叫び、高さ約8メートルのでじま船首から海に飛び込んだ。
 15キロの重りを持って約30メートルを泳いだ後にロープで船に登る「サーキット」や、フィン(足びれ)などの装備品を外しながら泳ぐ「障害ドルフィン」など通常の訓練にも取り組んだ。
 潜水班長の増井雅和さん(36)は「昨年は大きな海難事故がなかったことが何より。今年も安全第一で任務を遂行していきたい」と表情を引き締めた。
 同海保によると、でじまの潜水士の昨1年間の出動は遭難者救助が6件、事件事故などの原因調査が6件。

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