明智光秀の素顔、信長を裏切った理由とは?現代科学の力で解き明かす!

歴史の定説や通説に、医学や化学、建築学、気象学、栄養学など、さまざまな現代科学を駆使して斬り込むBS11の人気番組「歴史科学捜査班」(火曜午後8:00)。歴史科学捜査班リーダーである宮本隆治の下、長篠の戦いの三段撃ちは可能なのか、坂本龍馬暗殺事件の真相、忍者が駆使したとされる忍術の検証など、毎回、興味深いミステリーを再捜査している。

2020年最初の放送となる1月14日は、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公としても注目を集める、明智光秀を取り上げる。本能寺の変のイメージから“裏切り者”の印象が強い光秀。しかし、織田信長に謀反を起こした理由は、今も謎に包まれている。番組では「明智光秀はなぜ信長を裏切ったのか?」と題し、光秀ゆかりの地の滋賀県、京都府で徹底捜査。光秀の人物像を読み解きながら心理を探り、裏切りの理由に迫る。

最初に捜査チームが訪れたのは、僧侶から子供まで数千人を殺害した信長の残虐性が語りつがれる「比叡山焼き討ち事件」の比叡山延暦寺。実行部隊を務めた光秀は、焼き討ちに否定的だったといわれるが、事件の10日前にしたためたという書状から、驚くべき光秀の心情が明らかになる。

次に、光秀が築城した琵琶湖畔の坂本城跡を訪ねる。この城は琵琶湖に面して本丸が築かれており、船で直接乗り入れることができたという。実は、築城の才能にあふれる優秀な“建築士”としての顔も持っていたといわれる光秀。近世城郭のルーツは、信長の築いた安土城ではなく、坂本城だと思われる事実も判明。さらに、光秀が築城した周山城、亀山城も調査し、地元の武将をまとめ上げていた人心掌握術など手腕も探る。人望厚く、才能豊かだった光秀。豊臣秀吉の人物像とも重なる、意外な共通点が見えてくる。

そして、捜査チームは当時の本能寺の跡地へ。近年の調査で見つかった、焼けた瓦と焼けていない瓦の発掘場所から推定し、番組独自に旧本能寺をCGで再現する。さらに、本能寺の変の前後の光秀の行動をたどるとともに、史実と照らし合わせながら、光秀が謀反を決断した心情と真の理由を導き出す。

今回の調査で浮かび上がったのは、これまでの一般的な光秀像を覆すような事実の数々。果たして、明智光秀とはどのような人物で、どのような葛藤の末に“本能寺の変”を起こしたのか…。今まで知られることのなかった光秀の素顔をあぶり出す。

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