太陽系外惑星のトランジットを観察できるコンパクトな天体望遠鏡、クラファンで注目

クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で、”従来の望遠鏡より100倍パワフル”を謳う望遠鏡が今注目を浴びています。

これはUnistellar社が開発した、自動処理・自動天体認識機能を搭載した天体望遠鏡「eVscope(eVスコープ)」です。SONY製の超高感度センサー「IMX224」を採用し、Unistellar独自のエンハンストビジョン機能で処理させる事により、鮮明で高いコントラストで天体を映し出します。この機能により光害の多い都心部でも観測することが可能といいます。また、自律フィールド検出機能(AFD)を有しており、望遠鏡を向けている方向の星空を内蔵のデータベースと照らし合わせ、天体を自動的に認識します。

eVscopeの倍率は10/100/150、口径は4.5インチ、焦点比は4、最大等級は16。重さは三脚を含む9kgで電動経緯台を備えています。また、専用のコントロールアプリを用いることで、観測したい天体をアプリ内で選択するだけで、レンズが自動的に観測点にセットされるので、天体の知識のない方でも夜空を楽しむことができます。

価格は、超早割価格259,800円(税抜)が規定数に達し、終わってしまったものの、現在では比較的ゆとりのある限定特別価格279,800円(税抜)の支援コースを選択することができます。なお、プロジェクトの締切は1月26日23時59分まで。

eVscopeでは世界初の一般の方が太陽系外惑星のトランジット(主星の前を通り過ぎる現象)を観測できる望遠鏡。地球外生命の発見を目的とした非営利組織「SETI 協会」と提携した、世界的な観測キャンペーンに参加することもできます。趣味だけに留まらず、市民天文学者を目指す方や天体観測の楽しみを様々な人に教えたい方に最適な天体望遠鏡ですね。

Image: Unistellar
Source: CAMPFIRE

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