オトナの魅力増す小島梨里杏がトレーディングカードを発売！「見ていて自分でも楽しくなりました」

オトナの魅力増す小島梨里杏がトレーディングカードを発売！「見ていて自分でも楽しくなりました」

女優としてはもちろん、「天才てれびくんYOU」（NHK Eテレ）のMCとしても活躍中の小島梨里杏が、自身初のトレーディングカードを1月11日に発売する。20代も半ばを迎えてオトナの女性の魅力が増す彼女の、さまざまな表情や一瞬を切り撮った写真の数々をカード化したセットは、本人も「自分でも楽しくなりました」と語るほどの出来映えに。発売日にはイベントも行われるということで意気込みのほどと、仕事をベースに現在の心境を語ってもらった。

──今回のトレーディングカードは、2019年3月に刊行された写真集「半透明」のアザーカットで構成されているそうですね。

「はい。写真集に載せるカットを選ぶ時も結構迷って、『好きなカットを載せたいけど、バランスを考えると…』という葛藤があったり、スタッフ陣から人気だったカットも泣く泣く諦めたりしたということがあったんです。なので、こういう形で世の中に出せることがうれしいですし、出来上がったカードを見ていて、自分でも楽しくなりました。写真の種類も豊富ですし、セットによっては生の“チェキ”が中に封入されていたりもするので、当たった方には特別感も味わっていただけるのではないかと思います」

──トレーディングカード発売のタイミングでイベントも行いますが、ファンの方と直接触れ合うのは貴重な機会かと思われます。

「そうですね。お芝居のお仕事を軸にしていると、応援してくださる方とお会いする機会があまりないので、それだけでもうれしいですし、新年早々開催されるというのもすてきだなと思います」

──写真集「半透明」の刊行から1年弱ですが、少し前のご自身の姿をご覧になっていかがですか？

「撮影が2019年に入って間もない頃だったので、ちょうど1年くらい前なんですよ。もう1年でもあり、まだ1年でもあって…すごく前のような感じもするし、ちょっと前のようでもあるという…。不思議な感覚です（笑）」

──12月18日に26歳の誕生日を迎えられましたが、20代折り返しとなった1年間を振り返って、どんなことを感じているのでしょうか？

「年々、年を一つずつ重ねるたびに、お仕事やプライベートに対していろいろと思うことがあったんですけど、25歳の1年間は特に濃かったですし、アッという間に月日が過ぎたように感じました。また、自分の中では『オンとオフをちゃんと切り替えられるような人になろう』と思った年でもあって。一度作品に入ると、ずっとオンで居続けてしまうというか…役をプライベートでも引きずってしまいがちだったので、以前とはリズムを変えて『オンの時にはとことんオンにする』ということを心がけてみたんです。そうしたら、お芝居を離れたところで、めちゃくちゃオフになっている自分に気が付いて。それによって、またオンの時に役に入り込めるという…相乗効果のようなものが生まれて、生活にメリハリが出たのが大きかったなと思っています。お仕事に対する思いという意味でも、自分が何をしたくて目指すものは何かが具体的になりましたし、すごく前向きになれたように感じました」

──心境的にも変化があったということでしょうか？

「以前は、過去のことをすごく大切にするあまり、そこに縛られて前を向くのをためらうようなところがあって。でも、20代も半ばを過ぎた今は、過去も大切にしつつ、今を楽しんで未来に向けて生きる、という姿勢に変わってきたんです。そういう意味では心の持ちように変化が表れて、また一つ強くなれたのが25歳という節目だったのかなと思います」

──キャリアと人生の積み重ねによって、心に余裕が生まれたという感じでしょうか？

「そうかもしれないです。お仕事の面で言うと、『天才てれびくんYOU』のレギュラーを3年間務めさせていただいているんですけど、私がこの世界に入るきっかけになったのが、“『天才てれびくんワイド』に出たい”という思いだったので、ある意味で恩返しができたと思えた部分が大きいのかな、と感じていて。てれび戦士の子たちとは10歳以上も年が離れていたりするんですけど、和気あいあいとしながらも締めるべきところはピリッとしないといけないし、一番そばで見ていて愛情を感じているからこそ叱るところではちゃんと言わなきゃいけない、という責任感が出てきたことで、まず自分がしっかりしないといけないなって。何年か前までは自分も受け身だったので、子どもたちの気持ちを汲み取りつつ“愛のある小言”を言うように心がけているんです。元々はグループで行動する時に前に立ったり、まとめ役になるようなタイプではなかったんですけど、立場上そういうわけにもいかないので（笑）、成長させてもらえたのかなと思うところもありますね」

──「立場が人を成長させる」と聞いたことがあります。

「人のことをしっかりと見る目が養われたようにも感じていて。時々、子どもたちが番組中に『何も考えずにものを言っているな、行動しようとしているな』と気付くことがあるので、そういう時はちゃんと伝えるようにしているんです。それによって子どもたちが変わっていく瞬間に立ち会えるのも、自分にとってはやりがいにもなっていて。1年目の時には自発的に動くことのなかった子が、最近になって『こういう場合、どうしたらいいんですかね？』って質問しに来てくれるようになったり、成長を目の当たりにすることで、私自身もパワーをもらっていると言いますか。一緒に番組を作っているんだという感覚を共有できているという意味でも、家族のような感じになれているのかなって。そういえば、写真集が出た時も『おめでとうございます！』と子どもたちから言ってもらえて、うれしかったことを思い出しました（笑）」

──じゃあ、トレーディングカードを一式、てれび戦士たちに進呈しないとですね（笑）。

「いやぁ～、あの子たち、欲しがってくれますかねぇ～（笑）」

──愛があれば大丈夫かと（笑）。では、2020年の抱負をうかがって、お話を締めようと思います。

「2019年は自分が好きなものと触れ合えている時間をすごく幸せに感じられた1年でした。『やっぱり私はお芝居が好きなんだな』とか『ファンの皆さんと会えている時間が幸せだな』と思うことが多かったですし、趣味のカメラが一層楽しく感じられたり、好きなことに囲まれている環境を幸せに感じたので、その思いを2020年は形にするというか、“好き”を具現化できるような1年にしたいですね。そのためにも思うだけで終わるのではなくて、行動に移していこうと。東京オリンピックで日本がにぎやかになりそうなので、わたくし小島もにぎやかに頑張ろうと思います（笑）」

取材・文／平田真人 撮影／中越春樹