新年に豊漁や豊作を祈願し、男女対抗で綱を引き合う長崎県五島市玉之浦町大宝の綱引きが11日夕、大宝寺近くの海岸であった。男性側が勝てば豊作、女性側なら豊漁とされる伝統行事で、女性側が勝った。
この日は朝から地域住民約50人が集まり、長さが約50メートル、太さは最大で直径50センチほどの大綱を編んだ。夕暮れが近づくと住民100人以上が集まり、寺で祈祷をした後、全員で綱を担いで海岸まで運んだ。
太鼓が激しく打ち鳴らされる中、男女に分かれた住民らが「よいしょ、よいしょ」と掛け声を上げながら綱を引き合った。7番勝負で、3勝3敗で迎えた最終戦を女性陣が制し、万歳三唱。今年も昨年に続き、「豊漁の年」となった。
大宝郷長の近藤泰廣さん(64)は「安心安全で、気持ち良く安らぎのあるまちづくりを、住民全体で目指していきたい」と新年の抱負を語った。
女性陣が勝利「今年も豊漁」 五島・大宝の綱引き
- Published
- 2020/01/13 00:29 (JST)
- Updated
- 2020/01/13 15:55 (JST)
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