「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」- 果たして真犯人の手口と目的は何か? 

果たして真犯人の手口と目的は何か?

すべての情報が世界中で瞬時に共有される現代のネット社会と古典的な密室事件をテーマに、実話をベースに作られた本格的ミステリー映画が公開される。大ベストセラー小説「天使と悪魔」や「ダ・ヴィンチコード」の作家ダン・ブラウンの最新作「インフェルノ」が2013年に刊行された頃、あるニュースが報じられた。この新作を世界同時発売するため、アメリカの出版元が各国版の翻訳者たち計11人を秘密の燃料庫に隔離して翻訳作業を行わせたというのだ。翻訳者たちはすべての所持品を没収され、銃を持った警備員の監視下で、数ヶ月を過ごしたらしい。この驚愕のニュースを元に、本作では舞台をフランスの豪邸の地下シェルターに設定を変え、9人の翻訳者達が密室に幽閉される。ところが、原稿の一部がネットに流出したことで犯人捜しが始まるのだ。果たして真犯人の手口と目的は何か? その結末に観た者が誰もが驚くはずだ。(加藤梅造)

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