正月飾り焼き無病息災祈願 「おんのほね」に800人

竹の先につるした餅を火に近づけて焼く子どもら=長崎市、深堀公園

 「おんのほね(鬼の骨)」と呼ばれる鬼火たきが13日朝、長崎市深堀5丁目の深堀公園であり、住民らが竹や正月飾りを焼いて1年の無病息災を祈願した。
 深堀中学校区青少年育成協議会(梅原和喜会長)が新年交歓の場にしようと開催し、31回目。子どもからお年寄りまで住民約800人が集まった。
 竹や枯れ木でつくった高さ10メートルのやぐらに門松などを入れ、年男と年女約50人がたいまつで点火。火は勢いよく燃え上がり、竹の破裂音とともに「おんのほねー」と掛け声を掛けて邪気を追い払った。
 同地区では「鬼火でお尻をあぶって長生きしろ」との言い伝えがあり、住民らは体を温めながら、竹の先につるして焼いた餅を味わうなどして健康を願った。
 年女の針田真友子さん(11)=市立土井首小6年=は「火を付けるときドキドキしたけど楽しかった。中学校に向けて勉強を頑張りたい」と抱負を語った。

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