2020年の幕開けとともに、各メディアで2010年代を振り返る企画が行なわれている。
今回は『thisisanfield』から、2010年代のリヴァプールにおけるベストイレブンをご紹介する。
GK:アリソン
ゴールキーパーのポジションはリヴァプールが10年間苦しんだものの一つであり、ロリス・カリウスがチャンピオンズリーグ決勝で悲劇を起こしてしまったことがそれを象徴している。
アリソンはアンフィールドへやってきてからすぐに定着し、3つのトロフィーを獲得。弱点が存在しないようなパーフェクトな選手である。
右SB:トレント・アレクサンダー=アーノルド
トレント・アレクサンダー=アーノルドの驚くべき成長は、昨季リヴァプールの絶対的な右サイドバックとしてプレーしたという事実によって証明される。
ナサニエル・クラインはっこのポジションで信頼できる選択肢となっていたが、今や大きな差がついた。まだ21歳の生え抜きDFにはこれからも最高のシーズンがいくつも待っているだろう。
CB:フィルヒル・ファンダイク
ファンダイクが加入したことはクラブにとって大きな転換点であった。2018年1月に彼が加入した時、リヴァプールは信頼できるDFを10年間探していた。
そしてアンフィールドにやってきてからというものの、プレミア随一の信頼性と一貫性を備えたバックラインを作り続けている。リヴァプールの歴史上最高のDFといってもいい存在だ。
CB:ダニエル・アッガー
クロップ以前の選手として数少ないノミネートとなったアッガー。彼とファンダイクがともにプレーしているところを見たかったという声も多い。
ディフェンダーとしては不安定なところもあったものの、彼は洗練された左足と得点能力があった。ファンダイクの横にいればもっといい選手になれた可能性がある。
左SB:アンディ・ロバートソン
オールドスクールなメンタリティを備えながらも新世代の能力を持つサイドバック。彼はリヴァプールでプレーするために生まれたような選手だ。
リーセ以来信頼できる左SBが欠けていたクラブに、世界最高の選手がやってきた。加入後しばらく時間はかかったものの、今や誰にも置き換えることができないオールラウンドな選手だ。
CMF:スティーヴン・ジェラード
「最高のもの、最高だったもの、そしてこれからも最高であり続けるもの」KOPの有名なバナーよりもふさわしい言葉を書くことはできない。
攻撃から守備に、守備から攻撃に。キャリアを通してあらゆるエリアで、あらゆるポジションで最高の選手だった。
CMF:ジョーダン・ヘンダーソン
ジェラードがいなくなってから新しいキャプテンを務めることになったヘンダーソン。その道のりは険しいものであったが、時間を経て完全な精神的支柱に成長した。
彼の驚くべき改善能力と並外れたタフネスは、リヴァプールのチームを象徴するものだ。優れたホールディングプレーヤーであり、ディフェンスでも強力だ。
RW:モハメド・サラー
エジプトのファラオはリヴァプール加入後に世界を揺さぶるストライカーになり、2017-18の52試合で44ゴールを決めてみせた。
現在では世界のどんなチームでもプレーできるサラーは、毎週のようにサポーターを驚かせる存在に。
CAM:ロベルト・フィルミーノ
通常のセンターフォワードの評価基準を適応すれば、フィルミーノはそれなりにいい選手だ。しかしそれでは彼の良さを認識することはできない。チームの成功のため、ゴール以上の貢献をしている選手だ。
クロップ監督はスペースの作成と利用を重要だとみなしており、フィルミーノはまさに魔法使いのような人物だ。彼は魔法使いであり、類のない男だ。
LW:サディオ・マネ
マネはリヴァプールでのキャリアをいい形で始め、アーセナルを相手に重要なゴールを決めてみせた。常に危険な男であり、サラーとともに前線で存在感を見せてくる。
このウイングふたりの偉業がどれだけ特別なものであるかは忘れられがちだが、バロンドール4位という投票結果は彼の世界での位置づけを表すものでもある。
CF:ルイス・スアレス
噛みつき問題とともに厳しい状況でチームを去ったが、彼はリヴァプールのみならず2010年代最高のセンターフォワードである。
リヴァプールでは133試合の出場で82ゴールを決め、ブレンダン・ロジャーズ監督のチームを優勝争いに導いた。