エンゼルスがDバックスから便利屋右腕・アンドリースを獲得

日本時間1月15日、エンゼルスはダイヤモンドバックスとのトレードを成立させ、マイナーリーガーのジェレミー・ビーズリーとの交換でマット・アンドリースを獲得したことを発表した。先発で49試合、リリーフで118試合の登板経験を持つアンドリースだが、ビリー・エプラーGMは先発候補の1人としてキャンプインさせる方針を明言。キャンプとオープン戦でのパフォーマンスを見て、適性を判断することになりそうだ。

現在30歳のアンドリースは、2015年にレイズでメジャーデビューを果たし、2018年途中にダイヤモンドバックスへ移籍。メジャー5年のキャリアのうち、最初の4年間は少なくとも5試合以上に先発してきたが、昨季は初めてリリーフに専念し、54試合すべてにリリーフで登板して70回2/3を投げ、5勝5敗、1セーブ、4ホールド、防御率4.71、79奪三振をマークした。エンゼルスはアンドリースをあと2年保有可能であり、今季の年俸はすでに139万5000ドルに決定している。

エンゼルスは今オフ、先発投手陣の補強としてフリーエージェント市場でフリオ・テーラン、トレード市場ではオリオールズからディラン・バンディを獲得した。テーランとバンディのほか、アンドリュー・ヒーニーとグリフィン・キャニングの先発ローテーション入りも当確と見られており、投手として戦列に復帰する大谷翔平も週に1度のペースで先発する予定。今後、有力な先発投手の補強がなければ、アンドリースは先発ローテーションの残り1枠を多くの先発候補と争うことになりそうだ。

アンドリースとの交換でダイヤモンドバックスへ移籍するビーズリーは24歳の右腕で、2017年ドラフト30巡目(全体895位)指名でエンゼルスに入団。昨季はAA級とAAA級で合計26試合(うち25先発)に登板して122回1/3を投げ、7勝7敗、防御率4.49、115奪三振をマークした。なお、アンドリースの加入に伴い、エンゼルスはロースターの枠を空けるために右腕のルイス・マデーロをDFAとしている。

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