絵画、CG、ゲーム… 愛着ある「マイタウン」表現 川崎総合科学高校デザイン科の卒業制作

デザイン科3年生の凝った作品を鑑賞する来場者=川崎市川崎区のアートガーデンかわさき

 絵画やグラフィックデザイン、写真、立体模型のほか、本の装丁、ゲーム、制服、アニメ映画まで―。川崎市立川崎総合科学高校デザイン科の卒業制作を中心とした作品展が15日、アートガーデンかわさき(川崎区)で始まった。クリエーターやアーティストを目指す生徒たちの自由なアイデアと高い技術力が結実した作品群に来場者が見入っていた。19日まで。

 本年度のテーマは「マイタウン」。自分の生まれ育った街を見つめ直し、物語を自ら紡いで、1年間をかけて作品を完成させた。

 デザイン科3年生の課題研究作品、研究報告39作品のほか、同科1、2年生の実習授業の課題約20作品を展示している。

 コンピューターグラフィック(CG)で作成したバーチャル観光大使、架空のアーティストのTシャツやステッカーといったライブグッズ、川崎市7区の花をモチーフにしたハンカチの制作など、高校生らしい斬新な発想をベースにした力作がずらりと並ぶ。

 県内ゆかりの古典を題材にした書籍の装丁作品を鑑賞していた女性(75)は「若々しいアイデアが素晴らしい。高いレベルの作品ばかりですね」と話していた。

© 株式会社神奈川新聞社