コーラ解任のRソックス 元主将・バリテックらが新監督候補に

スプリング・トレーニング開始がおよそ1ヶ月後に迫るなか、アストロズの不正なサイン盗みに関する報告書で関与が指摘されたアレックス・コーラ監督を解任したレッドソックスに新監督決定の時間はあまり残されていない。MLB公式サイトでレッドソックスの番記者を務めるイアン・ブラウンは、コーラに代わる新監督の候補として元主将のジェイソン・バリテックなど10人の名前を紹介している。

レッドソックスは2018年シーズン中にサイン盗みのために不正にビデオルームを使用した疑いがあり、メジャーリーグ機構は現在、その疑惑についての調査を進めている。アストロズの不正なサイン盗みに関与したことが指摘されているコーラへの処分は、レッドソックスのサイン盗み疑惑に関する調査が完了したあとに科される予定だが、アストロズのジェフ・ルーノウGMとAJ・ヒンチ監督が1年間の職務停止処分を受けたように厳罰が見込まれるため、レッドソックスは先手を打ってコーラを解任。チーフ・ベースボール・オフィサーのチェイム・ブルームは新監督探しに着手した。

ブラウンは内部昇格の候補者として4人の名前を挙げている。コーラの下で2年間ベンチコーチを務めたロン・レネキーはブリュワーズでの監督経験もあり、有力な候補と言えるだろう。チームの主将として2度のワールドシリーズ制覇に貢献した名捕手のバリテックは現在、野球部門社長の特別補佐という肩書きで球団に在籍しており、将来的な監督候補と目されている。そのほか、三塁ベースコーチのカルロス・フェブレス、AAA級ポータケット監督のビリー・マクミロンも候補となりそうだ。

球団外部からは6人の名前が紹介されている。レイズのベンチコーチを務めるマット・クアトラーロ、ドジャースの三塁ベースコーチを務めるディノ・イーベル、ホワイトソックスのベンチコーチを務めるジョー・マクユーイング、アスレチックスのクオリティコントロールコーチを務めるマーク・コッツェイ、現在はテレビ解説者として活躍しているエドゥアルド・ペレス、メッツのベンチコーチに就任したばかりのヘンスリー・ミューレンスという顔ぶれだ。なかでもブラウンはクアトラーロを注目の存在として挙げているが、球団内外からの評価が高いクアトラーロをレイズは簡単には手放さないだろう。

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