アレナード獲得の対価は? 3球団の番記者が予想

ノーラン・アレナード(ロッキーズ)のトレードについて、MLB公式サイトではマイク・ペトリエロがロッキーズのジェフ・ブリディッチGM、レンジャーズ番記者のT.R.サリバン、カージナルス番記者のアンネ・ロジャース、ブレーブス番記者のマーク・ボーマンがそれぞれ各球団のGMになりきってアレナード獲得に差し出す対価を選定。それを踏まえてペトリエロがどの球団とのトレードが成立するかを予想した。

レンジャーズは「MLB Pipeline」が公開している球団別プロスペクト・ランキング上位30人のうち、1位のジョシュ・ユング(三塁手)、3位のハンス・クラウス(右腕)、4位のコール・ウィン(右腕)を「アンタッチャブル」な存在と位置付けている。それを踏まえ、サリバンは同ランキング2位のサム・ハフ(捕手)や昨季メジャーデビューを果たして33試合でOPS.884の活躍を見せたニック・ソラック(二塁手)を含む以下の6人とのトレードを提案している。

ニック・ソラック(二塁手)★:14位
サム・ハフ(捕手):2位
ジョナサン・ヘルナンデス(右腕)★:13位
レオディ・タベラス(中堅手):5位
コルビー・アラード(左腕)★
ロナルド・グスマン(一塁手)★

★はメジャー経験者を表す
「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキング上位30人に含まれる選手は順位を明記

カージナルスはエースに成長したジャック・フラハティ(右腕)と「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のディラン・カールソン(外野手)の放出には応じないと見られており、若手メジャーリーガーとプロスペクトのコンビネーションでアレナードの獲得を目指す。ロジャースは昨季ルーキーながら16勝を挙げたダコタ・ハドソン(右腕)やレイズから獲得したばかりのマシュー・リベラトーレ(左腕)を含む以下の4人とのトレードを提案している。

アンドリュー・キズナー(捕手)★:4位
ハリソン・ベイダー(中堅手)★
ダコタ・ハドソン(右腕)★
マシュー・リベラトーレ(左腕):3位

ブレーブスは球界でも有数のマイナー組織を抱えており、プロスペクトを放出する決断さえできれば、ロッキーズを満足させるだけの対価を用意することは十分に可能である。特にエース級の投手へ成長する可能性を秘めたプロスペクトを用意できる点は大きな強みと言えるだろう。ボーマンは「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングで3位のイアン・アンダーソン(右腕)を含む以下の4人とのトレードを提案している。

ドリュー・ウォータース(外野手):2位
イアン・アンダーソン(右腕):3位
エンダー・インシアーテ(中堅手)★
ジャシール・デラクルス(右腕):14位

番記者3人からの提案を踏まえ、ロッキーズのブリディッチGM役を務めたペトリエロは「どのオファーも強力である」としつつも、ブレーブスとのトレード成立を選択。エース級の才能を秘めたアンダーソンの存在を決め手に挙げている。ロッキーズは投手、捕手、中堅手を必要としており、番記者3人の提案はこのニーズに沿ったものとなっている。実際にこのニーズを満たす対価を用意できるかどうかがトレード成立に向けてのポイントの1つとなりそうだ。

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