寒気南下せず 真冬に“高温に関する”情報 気象庁1か月予報

1か月予報(平均気温)。出典:気象庁ホームページ

 気象庁は16日(木)、向こう1か月(1/18~2/17)の天候の見通しを発表した。日本付近に寒気が南下しにくいため、向こう1か月の気温は全国的に高く、今月末にかけては東・西日本でかなり高くなる所がある見込み。寒気の影響が弱いため、向こう1か月の降雪量は、北・東・西日本の日本海側では少ない見通し。一方、低気圧や前線の影響を受けやすいため、向こう1か月の降水量は東・西日本の太平洋側で平年並みか多くなりそうだ。

高温に関する早期天候情報。出典:気象庁ホームページ

 週ごとの予報によると、1週目(1/18~1/24)は全国的に暖かい空気に覆われやすく、東北から沖縄・奄美にかけては、22日(水)頃から5日間ほどは気温が平年よりかなり高くなる見込み。このため気象庁は、東北、東日本、西日本、沖縄・奄美に「高温に関する早期天候情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼び掛けている。

1か月予報(降水量)。出典:気象庁ホームページ

 2週目(1/25~1/31)は、一時的に寒気の影響を受ける北海道を除いて高温傾向が見込まれ、かなり高い所もある見込み。北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雪の日が多いものの東日本の日本海側は、引き続き、寒気の影響を受けにくく、平年に比べて曇りや雪(雨)の日が少ない見通しだ。また、東・西日本の太平洋側は、低気圧や前線の影響を受けやすく、平年に比べて晴れの日が少ない見込み。

1か月予報(降雪量)。出典:気象庁ホームページ

 3~4週目(2/1~2/14)にかけては、東・西日本を中心に暖かい空気に覆われやすい予想となっている。北・東日本の日本海側は寒気の影響を受けにくく、平年に比べて曇りや雪(雨)の日が少ない見込み。東・西日本の太平洋側は、2週目に続き低気圧や前線の影響を受けやすく、平年に比べて晴れの日が少ない見込み。

早期天候情報とは

 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

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