横浜・南区通り魔、殺人未遂容疑の男性を不起訴 2人負傷、「神から殺せと言われた」

通り魔事件の現場で鑑識活動を行う警察官=2019年8月夜、横浜市南区

 横浜市南区の路上で昨年8月、男性2人が切りつけられた通り魔事件で、横浜地検は16日、殺人未遂の疑いで逮捕、送検された無職男性(46)=同市=を不起訴処分にした。理由は明らかにしていない。

 事件は昨年8月9日夜に発生。男性は、同区の路上で宅配便の男性配達員の背中を文化包丁で刺し、その約10分後には約100メートル離れた路上で帰宅途中だった国家公務員の男性の腕などを複数回切りつけて殺害しようとしたとして、翌10日と同30日の2度にわたり殺人未遂容疑で逮捕された。

 神奈川県警によると、男性は容疑を認める一方、「当日、自宅にいたら神から殺せと言われた」と供述。地検は今年1月10日までの4カ月間、男性を鑑定留置し、事件当時の精神状態を調べていた。

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