長崎新聞連載に疋田賞 「家族のかたち 里親家庭の今」

 日本新聞労働組合連合(新聞労連)は16日、第24回ジャーナリズム大賞と第14回疋田桂一郎賞の選考結果を発表し、人権を守り報道への信頼増進に寄与する報道が対象の疋田賞に長崎新聞社の連載企画「家族のかたち 里親家庭の今」(報道部・熊本陽平記者)など2作品が選ばれた。
 昨1年間の掲載記事が選考対象で、今回の応募は25作品。疋田賞の本紙受賞は初めて。
 「家族のかたち 里親家庭の今」は、予期しない妊娠・死別・虐待などの理由で実の親と暮らせない子どもが全国に4万5千人いると言われる中、里親家庭を通じてこれからの「家族のかたち」を問い掛けた。
 審査では「当事者たちの心のひだまで丁寧に書き込んでおり、『血統神話』が根強い日本社会の中で悩んでいる家族にとってともしびになる」と評価された。
 ジャーナリズム大賞は毎日新聞「NHKかんぽ不正報道への圧力に関する一連の報道」。同賞は平和・民主主義の確立や言論の自由に貢献した記事を表彰する。

 ■他の受賞作品は次の通り。

 ▽優秀賞 毎日新聞「にほんでいきる~外国からきた子どもたち」、沖縄タイムス「改正ドローン規制法など、権力の暴走をただす一連の報道」▽特別賞 神奈川新聞「#metoo #youtoo」、朝日新聞「国際女性デーを中心に展開する『Dear Girls』の一連の報道」▽疋田賞 沖縄タイムス「Yナンバー白タク問題を巡る一連の報道」

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