架空のまちで社会を学ぶ ながさKids☆Town 就職や納税を疑似体験

焼き芋店で接客を体験する子ども=長崎市、長崎シビックホール

 子どもたちが架空のまちで社会の仕組みを学ぶイベント「ながさKids☆Town」(長崎法人会青年部会主催)が19日、長崎市常盤町の長崎シビックホールであり、小中学生ら約130人が参加した。
 2015年から始まり、10回目。小学5年以上の「子どもスタッフ」が毎月の会議で準備し、主体的に運営に関わっている。
 小学3年から中学生の子どもが「市民」となり、求人票を見て就職。収入に応じて税金を納めたりサービスを受けたりしながら社会を疑似体験した。印刷業やカフェなど9職種があり、積極的に仕事に取り組んだ。
 整体師を体験した聖マリア学院小4年の田中愛音(まお)さん(10)は「お客さんが気持ち良さそうでうれしかった」と充実の表情。“市長”を務めた長崎大付属中2年の中島遼眞さん(14)は「市民とスタッフ全員が楽しめるまちをつくりたい」と話した。

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