くらしびと <その8> ステンドグラスを楽しむ 穏やかな時間が流れる70代

ご夫妻ともにステンドグラスの公募展での入賞経験を持ち、湖南市内でステンドグラスの制作・販売、教室を開講しています。

ガラス工芸作家
西尾 英樹さん(70歳)・綾子さん(67歳)

今年5月、念願のギャラリーをオープンした西尾さんご夫妻。明るく開放的な吹き抜けの大空間にはたくさんの色鮮やかなステンドグラスが並んでいます。

最初にステンドグラスを始めたのは妻の綾子さんで、3人の子どもたちの子育てが一段落した頃でした。東京への研修旅行、大阪の教室にも通いましたが、その間ご主人の英樹さんは一度も反対することなく支えてくれたそう。「大人になってから勉強することが楽しくて」と綾子さん。そんな妻を見るうちに英樹さんもステンドグラスを触り始め、定年後は本格的にスタートし、夫婦で海外研修へも出掛けました。もともと建築士で物づくりが好きだった英樹さんは独創的な才能を開花させ、二人して工房を構え、美術展に向けた作品づくりや注文品の製作を行っています。繊細なデザインに温かみのある色彩を乗せたステンドグラスは、光を通すとまた違った味わいを醸し出し、一生をかけて学ぶほど奥深い世界とのこと。

自宅兼ギャラリーの裏庭で山羊を飼育中。「とてもやさしい動物で癒されます」とのこと。
女性らしい繊細なイメージの綾子さんの作品(ランプ)。独創的な英樹さんの作品(和室の窓)

「長い人生、心の支えにもなってくれたステンドグラス。健康に留意しこれからも楽しみたい」と語るお二人のキラキラとした笑顔が印象的でした。

ギャラリー薔薇の木

OPEN/ 水・木・金・土・日

時間 12:00~17:00

ステンドグラス工房
「ぐらすあーとにんじん」

月に2回の教室を開講。30~70代の幅広い年齢層の20名が学んでいます。

【Glass Circle展】

受講生の作品展

会期/2013年2 月13~17日

場所/ギャラリー薔薇の木

時間/10:00~17:00

■情報誌「自悠時間」掲載2012年12月

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