殿堂入り投票 シリングが得票率70%に到達 来年殿堂入りか

日本時間1月22日、全米野球記者協会によるアメリカ野球殿堂入りの投票結果が発表され、デレク・ジーターとラリー・ウォーカーの2人が殿堂入りを決めた。397人の有権者からジーターは396票(得票率99.7%)、ウォーカーは304票(得票率76.6%)を獲得して殿堂入りラインとなる得票率75%をクリア。一方、今回が8度目の挑戦となったカート・シリング、ロジャー・クレメンス、バリー・ボンズらは今回も殿堂入りラインには届かなかった。ここでは今回の殿堂入り投票の結果を確認してみよう。

まず、今回の殿堂入り投票の結果を紹介する。殿堂入りを成し遂げた2人を含め、殿堂入り投票対象の資格を失わないラインである得票率5%を上回ったのは以下の16人である。ジーターとウォーカーを除く14人は来年も殿堂入り投票の対象となる。

デレク・ジーター(1年目) 99.7%
ラリー・ウォーカー(10年目) 76.6%
カート・シリング(8年目) 70.0%
ロジャー・クレメンス(8年目) 61.0%
バリー・ボンズ(8年目) 60.7%
オマー・ビスケル(3年目) 52.6%
スコット・ローレン(3年目) 35.3%
ビリー・ワグナー(5年目) 31.7%
ゲーリー・シェフィールド(6年目) 30.5%
トッド・ヘルトン(2年目) 29.2%
マニー・ラミレス(4年目) 28.2%
ジェフ・ケント(7年目) 27.5%
アンドリュー・ジョーンズ(3年目) 19.4%
サミー・ソーサ(8年目) 13.9%
アンディ・ペティット(2年目) 11.3%
ボビー・アブレイユ(1年目) 5.5%

一方、以下の16人は得票率が5%を下回り、殿堂入り投票対象の資格を喪失した。今回から投票対象となった選手のうち、殿堂入りを決めたジーターと得票率5.5%のアブレイユ以外は全員が資格を喪失することになった。

ポール・コナーコ(1年目) 2.5%
ジェイソン・ジアンビ(1年目) 1.5%
アルフォンゾ・ソリアーノ(1年目) 1.5%
エリック・シャベス(1年目) 0.5%
クリフ・リー(1年目) 0.5%
アダム・ダン(1年目) 0.3%
ブラッド・ペニー(1年目) 0.3%
ラウル・イバニェス(1年目) 0.3%
J.J.プッツ(1年目) 0.3%
ジョシュ・ベケット(1年目) 0.0%
ヒース・ベル(1年目) 0.0%
ショーン・フィギンス(1年目) 0.0%
ラファエル・ファーカル(1年目) 0.0%
カルロス・ペーニャ(1年目) 0.0%
ブライアン・ロバーツ(1年目) 0.0%
ホゼ・バルベルデ(1年目) 0.0%

通算216勝、3116奪三振の実績を誇るシリングは、8度目の挑戦にして得票率70%の大台に到達。来年は新規の有力な候補者がいない(ティム・ハドソン、マーク・バーリー、トリー・ハンターらが筆頭)ため、いよいよ殿堂入りを達成しそうだ。ステロイド使用により評価が割れているクレメンスとボンズの両者は、今回初めて得票率60%の壁を突破。しかし、ここ数年ほとんど得票率が伸びておらず、あと2年での殿堂入りは難しいかもしれない。ゴールドグラブ賞11度を誇る名遊撃手のビスケルは、初年度から37.0%→42.8%→52.6%と着実に得票率を伸ばしている。このままいけば2~3年後には殿堂入りできそうだ。

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