福山雅治が生き物たちの“モテる”理由に興奮!「カッコつけることって大事」

NHK総合で1月26日から5月まで5回にわたり放送される、福山雅治が地球上に残された独特の自然環境や絶滅にひんした貴重な生き物たちを訪ねるドキュメンタリーの第3弾「NHKスペシャル ホットスポット 最後の楽園 season3」(日曜午後9:00)の第1話試写会が行われ、2011年の第1弾放送から10年近く番組に携わってきた福山は「最初は自然を扱った番組に対する憧れから始まり、『行けるんだ! 見れるんだ! 大自然!』という気持ちでしたが、回を重ねるごとに、自然と人間が共生することの難しさや、人間が生活できるのは自然や動物の存在があるからこそとだということを感じて、自然や動物に対する畏敬の念、愛情をより持つようになりました。僕ら人間がこれからもっと自然のことを知っていかなければいけないし、その役割を担うホットスポットを多くの方に見ていただきたいです」と熱を込めてアピールした。

世界に36カ所あるホットスポット地域ならではの独特の生態系や、固有の生き物たちの暮らしを見つめることで、知られざる地球の不思議を映し出してきた同番組。第3弾となる今回は、カリブ海ユカタン半島に点在する神秘の水中鍾乳洞や、陸地にある火山としては世界で最も低い噴火口を持つエチオピアのダロル火山、アンデス山脈の標高約4000mの天空に広がる真っ赤な塩の湖やウユニ塩湖などの絶景を紹介。福山は、カリブ海では巨大ジンベエザメと一緒に泳いだり、現代の恐竜といわれる巨大なコモドドラゴンと対峙(たいじ)したり、体当たりでレポートを行っている。

「ジンベエザメと一緒に泳ぐ姿を映像に収められたことはすごく貴重だったと思う」と振り返った福山だが、撮影は過酷だったようで、「2時間船に乗っていたら、案の定、船酔いしてしまって。船の上にいるときは大丈夫だったんですが、船の狭いトイレに入ったらすぐに三半規管がやられてリバースしてしまいました」と告白。実はこの撮影時、ハリケーンが近づき海が荒れていたため、魚たちがやって来ないのではと懸念されていたそうだが、同席した村田真一エグゼクティブ・プロデューサーいわく、“持っている男”という福山のパワーで貴重な映像が撮れたことを強調。過去の放送回でも普通は撮れない映像が奇跡的に撮れたことも多いそうで、福山のスターパワーを絶賛していた。

また番組を続ける中で、影響を受けたことについて「音楽の方にも影響は出ました。2014年に発売になったアルバム『HUMAN』のタイトルチューンにもなっている『HUMAN』は、このホットスポットで体験した人間と生き物たちの共存、共生していくことの難しさや大切さがテーマになって生まれた曲です」と音楽活動への影響を話し、続けて、「なぜ生き物に合ったり、自然と対峙したときにワクワクするのかと思っていましたが、その興奮の正体というものが分かったこともすごく大きなことでした」と語った。

「シーズン1で訪れたマダガスカルで見た、“ジラフビートル(キリンクビナガオトシブミ)”という首が長い、てんとう虫のような虫は、同じ葉っぱの上でオスとメスがつがいで過ごすんですが、オスは首が長ければ長いほどモテるらしいんです。そうやって首が長くすることで(子孫を)後世につないでいく、進化していったことを知ると、カッコつけることって大事なんだなと感じました」と話し、さらに「第2回目の放送分で、ピンクフラミンゴが登場するんですが、(アンデス山脈に)真っ赤な湖があって、それは植物プランクトンが赤くなったものなんですが、そのプランクトンを食べにフラミンゴが集まってくるんです。フラミンゴも赤ければ赤いほどモテるらしくて、赤い方が強くて目立つ。モテるために生きているわけじゃないけど、モテることの理由が動物の中に明確にあるんだ、正しい理由としてあるということが分かって興奮したり感動したりしました」と動物にもある“モテ”の世界に感銘を受けたようだった。

番組では、1月26日の第1回に「巨大生物が集う海~カリブ海 ユカタン半島~」、2月23日の第2回に「砂漠と氷河のロストワールド ~南米 アンデス山脈~」、3月の第3回に「進化のミステリーワールド ~東南アジア ウォーレシア~」(仮題)、4月の第4回に「天空と荒野の両極世界 ~アフリカ エチオピア高原~」、5月の第5回に「陸の孤島・珍獣たちの避難所 ~ブラジル 大西洋岸の森~」(仮題、いずれも午後9:00)を放送予定だ。

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