メッツ新監督にロハスが就任へ 史上5組目の親子監督誕生

アストロズの不正なサイン盗みに対する処罰に関連して監督を解任したアストロズ、レッドソックス、メッツのうち、真っ先に新監督を決定したのはメッツだった。日本時間1月23日、メッツのブロディ・バンワグネンGMは新監督としてルイス・ロハスとの複数年契約が成立目前となっていることを発表。メジャー全体で2番目の若さとなる38歳の青年監督が誕生することになった。

ロハスはメジャー通算2101安打を記録し、エクスポズとジャイアンツで合計14シーズンにわたって監督を務めたフェリペ・アルーの息子であり、メジャーリーグではシスラー親子(ジョージとディック)、スキナー親子(ボブ・とジョエル)、ブーン親子(ボブとアーロン)、ベル親子(バディとデービッド)に次ぐ史上5組目の親子監督が誕生。メジャー通算2134安打のモイゼス・アルーは異母兄にあたる。

2007年からメッツのマイナー組織でコーチや監督を歴任してきたロハスは、ドミニカ共和国のウィンターリーグでも監督を務めた経験がある。昨季は初めてメジャーのコーチ陣に加わり、クオリティコントロールコーチと外野守備のインストラクターを務めた。バンワグネンはそうしたロハスのキャリアについて「彼は文字通り、人生を通して監督になるために訓練されてきた男だ」と話している。

「彼はチームのことを熟知しているし、選手たちも彼のことをよく知っている」とバンワグネン。チームがこれまでに築き上げたものを引き継いでいる人物が監督になることを望んでいたメッツにとって、内部昇格となるロハスはまさに理想的な存在であり、選手たちからの信頼が厚いことも決め手となったようだ。

昨季ナショナル・リーグ新人王に輝いたピート・アロンゾは、2017~2018年のAA級時代をロハスの下で過ごしており、「去年彼がコーチとしてベンチにいてくれたのもそうだけど、彼の下でプレイできるのは素晴らしいことだよ」とロハスの監督就任を歓迎。ツインズのロッコ・バルデリ監督に次いで2番目に若い監督となるロハスの手腕に期待したい。

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