渦中のロッキーズ・アレナードがファンに向けたコメントを発表

日本時間1月23日、ロッキーズが誇るスター三塁手、ノーラン・アレナードはファンに対するコメントを発表した。そのなかでアレナードは、トレード騒動や球団に対する自身の発言について「自分らしくなかった」とし、今後は球団との関係性など、自身の状況についてコメントしないつもりであることを明言。なお、このアレナードのコメントは地元紙デンバー・ポストのパトリック・ソーンダースによって公開された。

アレナードは「誰も知らないことがたくさん起こっていて、私は自分の人生についてとてもプライベートな性格なので、言われたことに反応して、自分らしくないことをしてしまった。ロッキーズは今オフ、私たちの間に残る多くのことについて、私の代理人と私自身に話をしている。私はこれ以上、これらのことについては話さない。私は来るべきシーズンのために準備をしている。チームメイトやファンのために、より良い選手になれるように一生懸命努力をしている」とのコメントを発表。アレナード放出の可能性が今オフ、さかんに取り沙汰され、それがロッキーズとアレナードの関係悪化の一因になっていると見られている。

日本時間1月21日、ロッキーズのジェフ・ブライディッチGMはデンバー・ポストに対し、アレナードをトレードで放出しない方針を明言。それについてアレナードはMLB公式サイトなどからコメントを求められ、「球団からリスペクトされていないと感じる」といった趣旨の発言をして不満を爆発させていた。アレナードは詳細についての言及を避けたものの、球団に対する不満の原因はトレード放出の噂だけではないようだ。

現在28歳のアレナードは、今季が8年2億6000万ドルの超大型契約の2年目となる。2017年から2年連続でポストシーズンに進出していたロッキーズだが、超大型契約1年目の昨季は71勝91敗と低迷。それがアレナードの不満の原因の1つであると見る向きもある。アレナードの超大型契約には全球団に対するトレード拒否権が含まれており、2021年シーズン終了後にオプトアウトの権利を行使してフリーエージェントになることもできる。なお、アレナードが発表したコメントに対し、現時点ではブライディッチないし球団からのコメントは発表されていない。

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