長崎県内10保健所に相談窓口 中国新型肺炎

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、長崎県内でも水際対策を強化する動きが広がっている。
 厚生労働省福岡検疫所長崎検疫所支所は長崎空港などに掲示中のポスターについて、武漢市から帰国し解熱剤などを服用している場合も申し出るよう内容を更新して啓発。長崎-香港線を運航する格安航空会社(LCC)の香港エクスプレスは、乗務員へ勤務中のマスクを許可している。
 長崎県は、県内での発生を想定した対応策などを協議し、県内10カ所の保健所を相談窓口と決めた。在長崎中国総領事館は訪日中国人に対し、発熱やせきの症状がある場合の早期受診などを呼び掛ける中国語文をホームページに掲載している。
 観光地も事態を注視。佐世保市のハウステンボスは「地域の保健所と連携し、防疫態勢を構築する」。24日開幕の長崎市の長崎ランタンフェスティバルでは、案内所に消毒用アルコールを設置するなどして感染拡大防止を図るが、関係者は「拡散を水際で防いでほしい」と語った。

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