「日本訪問は成功」 知事と会談の教皇庁幹部

© 株式会社長崎新聞社

パロリン枢機卿(右)と会談する中村知事(左から4人目)ら=22日、バチカン(県提供)

 訪欧中の中村法道知事は22日までに、キリスト教カトリックの総本山バチカンでローマ教皇庁幹部と相次いで会談した。国務長官のピエトロ・パロリン枢機卿は、教皇フランシスコの日本訪問について「成功した」との認識を示し「爆心地公園という象徴的な場所から発信した(核兵器廃絶)メッセージだからこそ、国際社会に受け入れられることを期待している」と述べた。
 県によると、瀬川光之県議会議長、長崎市の高宮茂隆副市長、佐藤正洋市議会議長が同行。中村知事は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録支援と教皇来崎に謝意を示し、2020年は被爆75周年として「県としても核兵器のない平和な世界に向けて全力を注ぐ」と伝えた。
 外務長官のポール・リチャード・ギャラガー大司教も訪問した。大司教は、教皇来崎について「爆心地公園では雨が降る寒い中、多くの皆さまが参列している姿を見て、長崎の方々が平和に対して、そして殉教者のメッセージを伝えていくために努力していることを実感した」と語った。
 21日は教皇庁文化評議会議長のジャンフランコ・ラバージ枢機卿を訪ねた。中村知事は、世界遺産について「人類の宝を後世に引き継いでいけるよう取り組んでいく」と伝え、変わらぬ支援や構成資産への訪問を要望。枢機卿は祝意を表し「ぜひいつか長崎を訪れて構成資産を視察したい。日本や長崎との関係をさらに築き上げることができれば」と応じたという。
 中村知事らは24日に帰国する。