レアル・マドリー、2000年代「最高に奇妙な補強」ワースト6

長年に渡って世界のトップクラブとしての立場を確固たるものにしているレアル・マドリー。

ジネディーヌ・ジダンやロベルト・カルロス、ルイス・フィーゴ、クリスティアーノ・ロナウド。大金を投じたスターがそれ以上の活躍を見せてきた。

しかしその中でもなぜ行なわれたのか理解に苦しんでしまう補強も…。今回は『Squawka』から「レアル・マドリーが行った奇妙な補強ワースト6」を見ていこう。

6位:ロイストン・ドレンテ

加入元:フェイエノールト

移籍金:1190万ポンド(およそ17.3億円)

ドレンテは2007年のU-21欧州選手権で素晴らしいプレーを見せ、オランダがトロフィーを獲得するのを助けた。そのパフォーマンスは、アリエン・ロッベンやウェズレイ・スナイデルらを連れてきた年にさらなるオランダ人を獲得することを決断するに十分なものだった。

ただ、事前にもう少しちゃんと彼のことを調査するべきだったかもしれない。フェイエノールトではトップチームでまだ36回しか出場しておらず、アシスト2回だけを記録しており、イエローカードは11枚だった。

そして誰もが知っているようにドレンテのレアル・マドリーでの旅は全く上手く行かなかった。厳しい競争と態度の悪さによって、高い期待に応えることはできず。結局退団後もほとんどうまく行かず、サッカーを休業してラッパーの道を志したことも…。

5位:ジョナサン・ウッドゲイト

加入元:ニューカッスル

移籍金:1340万ポンド(およそ19.5億円)

2004-05シーズンの移籍マーケットを振り返ってみると、レアル・マドリーにとっては奇妙な時間だった。プレミアリーグからジョナサン・ウッドゲイトが加入した年だ。

彼はワルテル・サムエルやマイケル・オーウェンとともにサンティアゴ・ベルナベウにやってきた。もちろん、ウッドゲイトが有望なディフェンダーであったことは確かであるが、彼は同時にこの時点で怪我に苦しめられていた。

予想通りレアル・マドリーでも継続的なプレーができず、1年目は全く出場なし。デビュー戦ではオウンゴールを喫し、退場も。最後の2年はローンで放出され、そのまま売却された。

4位:エルヴィル・バリッチ

加入元:フェネルバフチェ

移籍金:1700万ポンド(およそ24.7億円)

エルヴィル・バリッチは、ブルサスポルとフェネルバフチェで非常に素晴らしいパフォーマンスを見せたボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表選手だった。

欧州のさまざまなクラブに注目され、1999年の夏にレアル・マドリーへと加入した。その際の移籍金はなんと2600万ユーロで、これは旧ユーゴスラビア人選手としては歴史上最高額だった。2011年にエディン・ジェコが更新するまでは。

ただ、バリッチはスペインで十字靭帯を損傷する怪我を負い、体調不良も相まって11試合の出場に終わる。2年目はフェネルバフチェ、3年目はラージョに貸し出され、そのまま退団していった。

3位:ハミト・アルティントップ

加入元:バイエルン

移籍金:フリー

もちろんハミト・アルティントップは悪い選手ではないし、ブンデスリーガでのキャリアはそれぞれのクラブで記憶に残るものになっている。しかし2011年に所属したレアル・マドリーでは別だ。

2010-11はバイエルンに所属していたが、スタメンはわずか8回。ロッベンやリベリをベンチから眺めることも多くなり、新しい場所を探さなければならなくなった。

しかし、レアル・マドリーでは便利屋として時折使われるくらいの立場であり、5試合で1得点という結果に。604分しかプレーできないままガラタサライへと去ることに。

2位:ジュリアン・フォベール

加入元:ウェストハム

移籍金:ローン

おそらく、レアル・マドリーの歴史上でも最も奇妙な補強であったジュリアン・フォベールを抜きにして、このリストを作ることはできないはずだ。

2008-09シーズンにはクラース・ヤン・フンテラールやラファエル・ファン・デル・ファールト、エセキエル・ガライらが加入し、冬のマーケットでフォベールが加わった。彼はローン契約で買取オプションもついていたが、明らかにその選択肢はすぐ捨てられた。

ウェストハムでもそれほど活躍はしていなかった彼は、レアル・マドリーで2回出場しただけ。休みだと勘違いして練習を休んだり、試合中にベンチで寝かけているところを写真に撮られたりした。

1位:トーマス・グラヴェセン

加入元:エヴァートン

移籍金:250万ポンド(およそ3.6億円)

2004-05シーズンに行なわれた補強は、レアル・マドリーのファンにとって振り返りたくはないものだろう。その中でも最も不可思議だったのはエヴァートンからやってきたグラヴェセンだろう。

クロード・マケレレをチェルシーに売却して以来、世界屈指の守備系MFを失ったレアル・マドリーは苦戦していた。中盤の安定を欠いていたからだ。

その後釜として1年遅れで獲得されたグラヴェセンは、エヴァートンをプレミア4位に導いた無骨なボランチ。まるでレアル・マドリーには似合わない存在だった。

加入後18ヶ月をサンティアゴ・ベルナベウで過ごし、51試合に出場。プレー自体は決して悪いものではなかったが、最後まで全くチームの雰囲気に馴染まなかった。

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