防犯ノウハウ、ご当地アイドルが発信 横浜

アイドルグループと防犯対策を学んだ防犯フェス=横浜市中区の関内ホール

 アイドルグループのトークで防犯の大切さを伝えようと、神奈川県警などは24日夜、横浜市中区の関内ホールで「防犯フェス2020」を初開催した。市民ら約200人が参加し、犯罪から身を守るノウハウを楽しみながら学んだ。

 ご当地アイドルの「横浜純情小町☆」や「ポニカロード」など計8組のアイドルグループが出演。歌やダンスのパフォーマンスのほか、防犯に関連するトークを展開した。各グループは県警犯罪抑止対策室担当者らの進行で特殊詐欺や痴漢、ひったくりなどの手口を学び対策を話し合った。偽サイトに誘導しIDやパスワードなど個人情報を不正入手する「フィッシング詐欺」については、「パスワードの使い回しはダメ」などと注意を呼び掛けた。

 参加した30代の会社員男性(同市栄区)は「普段はあまり考えない防犯について改めて考える機会になった。防犯は堅いテーマだが、アイドルが発信すると受け止めやすい」と話した。

 県警はフェスで取り上げた対策を会員制交流サイト(SNS)でも拡散したい考えで、特殊詐欺対策の「#電話でキャッシュカードはサギ」、痴漢対策の「#イヤホンと歩きスマホはキケン」といったキーワードもPRした。

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