力強い太鼓の音が村民の生活向上を強調

力強い太鼓の音が村民の生活向上を強調

AsiaNet 82580 (0112)

【通遼(中国)2020年1月21日新華社=共同通信JBN】旧正月が近づく中、中国北部の内モンゴル自治区の村で太鼓の音が一層大きく響いている。

地元村民のバイ・ハイクアン氏は演奏者の1人である。村のヤンコ演奏グループの新メンバーとして、同氏は熱心に太鼓を演奏し、牛の世話の後に練習に通っていた。バイ氏は仕事中にも頭の中で太鼓の練習をしていた。バイ氏は「人は幸せな時、太鼓をたたきたい気分になるし、それがうまい」と語った。

バイ氏は、人生にほとんど絶望していた3年前は太鼓をたたきたい気分になれなかった。同氏の妻はループス腎炎と診断され、毎月約4000元(約584米ドル)から5000元が必要だった。一家は債務を抱え、息子は牛の世話をするために高校を退学せざるを得なかった。一家が崩壊寸前だった時に地元政府が救いの手を差し伸べ、一家に貧困救済対象の資格を与えた。地元政府の支援により、バイ氏は牛の繁殖のための3万元の助成付き融資を受け、さらに1万5000元の助成金を受け取った。家族全員が医療保険制度に加入し、バイ氏の妻の医療費の大半が賄われた。

バイ氏は牛の飼育が得意である。現在、同氏は16頭の牛を所有し、8頭は妊娠中である。それらはバイ氏の希望である。同氏によれば「まもなく子牛が生まれる。雄牛は5カ月間の飼育後に1万元で売れることもある」。バイ氏はまた32畝(約2.13ヘクタール)のトウモロコシ畑を所有しており、地元政府が掘った新しい井戸によって灌漑が向上したことで1畝当たり750キログラムのトウモロコシを生産することができる。同氏は2019年に4万7000元を稼ぎ、今年はそれ以上の収入を見込んでいる。一家は2019年末に貧困から脱し、同氏の妻の病気は現在、抑えられている。「妻は快方に向かっており、収入も良くなってきている。私たちは日に日に幸せが深まっている」

バイ氏は、村がヤンコ演奏グループの設立を決定した時、太鼓奏者に応募した。同氏は「太鼓をたたくと元気が出る」と述べた。地元当局者は「彼は太鼓を演奏している時は別人のようだ」と語った。以前よりも地に足が付いた真面目な人物であるバイ氏は、自分の演奏を向上させるために村の熟練した太鼓奏者に助言を求めることもあった。村の春節の演奏は、旧正月の約1週間前の小年(シャオニエン)に開催される。元気いっぱいのバイ氏は、より良い生活を確信して太鼓を演奏した。

ソース:The Publicity Department of the CPC Tongliao Municipal Committee

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(1月17日、村のヤンコ演奏グループのために太鼓を演奏するバイ・ハイクアン氏)
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(1月17日、太鼓の音に合わせてヤンコを踊るバイ氏の息子)
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(1月16日、村人たちと共にギョウザを作るバイ・ハイクアン氏)
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(1月18日、子牛の世話をするバイ氏夫妻)
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(1月17日、軍の家族に旧正月のあいさつを行う村のヤンコ演奏グループ、航空写真)