海南省の経済転換・開発が躍進

海南省の経済転換・開発が躍進

AsiaNet 82601(0113)

【海口(中国)2020年1月21日新華社=共同通信JBN】中国海南省の政府代表は1月17日、同省第6回人民代表大会第3セッションの第2回記者会見を行い、海南省政府が2019年に自由貿易区と自由貿易港の構築を積極的に推進したことを明らかにした。省の経済社会は着実な進歩、構造改善、強力なモメンタム、収益増大、より持続的な高品質開発を示した。

Hainan Development and Reform Commission(海南開発改革委員会)は、海南省の2019年主要指標が着実に成長したと紹介した。この年、海南省の輸出志向の経済開発・転換は望ましい成果を上げ、外国投資、外国貿易、その他の分野の発展に多くの見所と活力をもたらした。香港、シンガポール、米国に加え、ドイツ、カナダ、その他の欧州先進国、米国による海南省への直接投資も大きく発展した。海南省は同時に一帯一路諸国との貿易を強化して「Windows to Global Trade(グローバル貿易の窓口)」プロジェクトを推進、国際観光消費センター開設を目指して貿易構造を最適化し、免税製品輸入を外国貿易発展の新たな呼び物にしている。

海南省は2019年、成長エンジンの構造調整と転換に実り多い成果を上げた。

熱帯農業開発面で海南省は、第一、第二、第三次産業の統合を積極的に促進し、ゴム、ココナツ、ビンロウの実の3大作物と冬野菜・果実の研究、開発、生産を重視している。

現代サービス産業向けの新スペースが開拓された。海南省のインターネット業界は急速に発展、金融業界の観点から主要産業、大規模プロジェクトへのサポートが強化された。海南省はSanya Yazhou Bay Science and Technology City(三亜ヤンジョウベイ科学技術都市)とLingshui Li'an International Education Innovation Pilot Zone(陵水黎安国際教育イノベーション試験区)も立ち上げた。

ハイテク産業発展が加速された。海南省は新興の陸海空産業を積極的に開発、石油・天然ガス産業チェーンを拡張し、製薬産業の開発スペースを拡充している。海南省科学技術局のシエ・ジン局長は「景気後退圧力の増加を背景に、海南省のハイテク企業は566社と過去最高を記録した」とし、科学技術の革新が海南省の経済転換・開発を効果的に押し上げていると語った。

観光面で海南省は2019年、内外の観光客8311万2000人を迎え、1057万8000元の観光収入を上げた。このうちインバウンドの観光客は143万5900人で、前年比13.6%増加した。海南省観光・文化・ラジオ・テレビ・スポーツ局のスン・イン局長は「海南省は2019年に国際観光消費センターの開設を主要任務とし、改革開放を全体的に深化させる中で、観光業の転換、向上を図った」と語った。

ソース:The People's Government of Hainan Province